映画『ディパーテッド』

2010年01月05日 (火) 10:48



観てはいけないという思いと、観なくてはならないという思いに苛まれつつ、
とうとうレンタルしてしまった『インファナル・アフェア』のリメイク。
レオナルド・ディカプリオ、マッド・デイモン、監督:マーティン・スコセッシ。
 
そもそも儒教的思想を下地に作られたのが『インファナル〜』だったわけで、
それをキリスト教圏の宗教観でリメイクしたところで、別物になることは明白。
望むように生きられないことへの葛藤や"業"といった概念が削げ落ち、
「男の生き様」的な部分ばかりが鼻に付くスパイ映画になってしまっている。

いや、それでもスパイ映画としてはテンポも良くて十分面白いと思うんだけど、
あまりに外っ面の部分しか残らなかったという印象が強く、
これなら『インファナル〜』のリメイクと銘打たない方がマシだった気がする。
3部作を1本に(と言うより1作目のみのリメイクか)している都合、
登場人物の印象が浅く、それを補おうとするかのような軽薄なやり取りが痛々しい。

あと、ディカプリオはまだしも、マッド・デイモンは完全にミスキャストだと思う。
善人でありたいのにままならない心の葛藤が全然見えない。
作品として、最初からその部分は描くつもりは無かったってことなんだろうか?


最初に書いた通り、オリジナルとは文化の土台が違う国でのリメイクなので、
そもそも比較して観ること自体がナンセンスだとは思うのだけど、
監督が何を描きたくて撮った作品なのか全然見えて来ないのが一番のマイナス。
どうも設定を模倣したに過ぎないように感じてしまうのは、単なる原作贔屓だろうか…


『ディパーテッド』 公式サイト
コメント
どーも!お世話になります。

映画館にいきましたとも。
原作と比べてはいかんと思いつつ、
ホクトくんの言うとおりです、一票。
  • by おぐ
  • 2010/01/08 9:36 PM
おぐさんは絶対に観てるだろうと思ってましたよ(笑)
あれはさすがに、「比べるな」と言う方が無理ですよねぇ。
女医さんも単に気の多い女性みたいなっちゃってたし…
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