▲年内最後の駆け込み山行 - 巣雲山(581m)

2011年12月31日 (土) 16:48



11月下旬か12月の前半中には年内最後の山行をと思っていたのだが、
やはりと言うか何と言うか、年末進行の慌ただしさに飲まれて年の瀬が迫ってしまった。
自分の中で区切りが付かないまま年を越すのが気持ち悪かったので、
最後の最後に滑り込みで1本登ることが出来た。
12月に入ってからはは飲みばかりで不摂生が続いているし、
そうじゃなくても冬場は活動範囲が狭まって運動不足が常習化している。
ここ1週間はかなり冷え込んで高山は積雪の可能性もあるので、
なるべく暖かい南方の低山からピックアップしてみることにした。

東京から日帰りで行ける南方と言うと、とりあえず箱根と伊豆。
箱根は年が明けてから行く予定があるので、伊豆に絞り込んで探したところ、
駅から登れる"巣雲山"なる低山を見付けて、今回は深く考えずにそこに決めた。

今回は内容云々よりも、とにかく確実に決行することが重要。
年末年始はバスの運行状況がイレギュラーになっている可能性もあるし、
伊豆に着くまでに3時間掛かるので、そこからバスとなると時間のやり繰りが面倒。
巣雲山は伊東線の宇佐美駅から直接登れるから、今回の目的には適している。



6時半に久我山を出発。
この時季は6時前だとまだ暗いけど、6時半なら普通に朝なので気が楽。
下北沢で小田急線に乗り換えて終点の小田原まで1時間20分。
この日は朝方から比較的暖かかったのだけど、小田急線の車内がやけに寒く、
下山時用に持って来ていたダウンジャケットを着込まないと耐えられなかった。



小田原から東海道線で再び終点の熱海、更に伊東線で宇佐美駅に到着。
トータルの乗換が3回と比較的多い方だが、今回は乗換待ちのロスが少なく、
小田急線と東海道線が終点までで安心して寝ていられるため、割と快適だった。
小田原以降は海が見えるので、普段の山行とは一味違うのもなかなか新鮮。



9時半に宇佐美駅に到着。
多少雲混じりではあるけど、基本的に快晴。気温も10℃強で暖かい。
15分ぐらい住宅街を歩くと、背後に相模灘が見えてくるようになる。
この辺りはミカン畑が多く、東京近県の柚子や柿とは雰囲気が違う。



1時間ほど歩くと車道から砂利道に変わるが、以降も道はよく整備されている。
枯れ葉が敷き詰められた道はクッションが利いていて、上りでも下りでも非常に歩き易い。
ただ、この辺りは伊豆スカイラインが間近を通っているため、静かな山行は期待出来ない。
山頂までしっかり人の手が入っている快適さも含めて、秘境っぽさは味わえないので、
登山ではなくハイキングとしてチョイスするべき山だと言えるだろう。



駅から1時間半で伊豆スカイラインとぶつかる。
ぶつかる手前で折れて、ここから山頂まではスカイラインと並走。
20分も歩くとススキが生い茂る開けた山頂に到着する。
トータルで2時間弱の道程だが、急坂と呼べる箇所が一切無く、
これなら初めて山に登る人でも全然問題無さそうだ。



山頂は北・西・南の三方をスカイラインで囲まれているので、
地図を見た時にかなり騒がしいのではないかと懸念したが、
山頂よりかなり下を走っているせいか、ほとんど聞こえなかった。
ススキの草原は想像していたよりもかなり広く、360度の展望。
東は相模灘、西は駿河湾、南は伊豆半島越しに太平洋、北西には富士山、
残念ながら富士山は雲が掛かって見えなかったけど、
これほどお手軽にこの眺めを得られるのは半島という立地ならではだろう。



山頂には立派な展望台が建てられていて、ここからの展望は更に素晴らしい。
ここまではほぼ無風で上着無しで登っていたが、山頂はそれなりに風が強く、
じっとしているとさすがに寒いので、ベストとダウンジャケットを着た。
いつもどおりお湯を沸かして、カップ麺とコーヒーで一息。



この山頂はスカイラインの途中で車を停めて登れるので、
登山客よりも一般の観光客の方が多く訪れるかもしれない。
この日も山頂までは1組としか擦れ違わなかったけど、
山頂での昼食中にドライブ組が4組ぐらい、入れ替わり立ち代り訪れてきた。

基本的にはわざわざ歩いて登る意味を感じられる山の方が好きだけど、
そこに拘り過ぎると選択肢を狭めてしまうので、数多く登る内の1つとしては、
こういう山もいいんじゃないかと思う。
そもそも日本の半島は細いので、半島の山に登ろうと思うと、
関東近県でこういうシチュエーションを避けるのはかなり難しい。
お手軽さ、海の眺望とのトレードオフとして割り切るのが得策。



1時間ほどのんびりして、別ルートで下山。
往路は「阿原田コース」、復路は「峰コース」。
どちらも宇佐美駅が起点なので、往復すると細長い"コの字"を描くようなコースとなる。
峰コースは小さいながらも滝があったり、何度か沢を渡ったりするので、
阿原田コースよりは若干だが普通の登山っぽい感覚を味わえる。
全体的に傾斜が緩く、道の整備もしっかりしているので、こちらも入門用に適している。
こちらは住宅地と言うよりも、古い別荘地の裏手に出る。
「宇佐美駅まで90分」と道標に書かれていた通り、のんびり歩いても1時間半で駅に帰着。



山頂でカップ麺を食べたのだが、この時点で14時前とかなり早く、
折角伊豆まで来たのにそのまま帰るのも惜しかったので、
前日に行けたら行こうと思い調べておいた定食屋に向かうことにした。
この辺りでは結構有名な店で、そう言えば下田方面に行くときはこの前を通っていたけど、
いつも立ち寄るタイミングを外していたので、実際に入るのはこの日が初めて。



色々あるのでどれにするか悩んだが、今回は地魚丼(1,400円)を注文。
丼自体の量があり、茶碗蒸しなんかも付くので結構なボリューム。味は勿論旨い。
10席程度の狭い店なので、タイミングが悪いとバイカー等で混雑する。
可能であれば、少し外した時間で行くのがベターだと思う。

宇佐美から熱海方面に戻る電車は、有料特急を除けば1時間に2本程度。
乗り換え無しで東京まで行ける電車もあるが、JRは運賃が高いので、
やはり小田原から小田急線に乗り換えるのが基本となるだろう。
(ちなみに久我山からだと小田急線を使う方が往復で1,000円安く、時間も早い)
巣雲山はバスを使わないので、帰り時間を深く考えずに歩くことが出来るし、
山頂近くまで車が来ているため、いざと言うときにエスケープ手段を確保し易い。
道が整備されていて危険なポイントが無く、体力的にも負担が少ないことを考えると、
移動に掛かる3時間を踏まえても入門用にオススメ出来る山と言えそうだ。



とりあえず、これで年内の山行が無事に完了。
去年はかなりコンスタントに登っていたので、それに比べると頻度が落ちてしまっているが、
今の生活サイクルを考えると、まぁこれでも健闘した方だと言っておきたい。
年明け早々にも1本行こうと思っているので、最低月1のペースは維持したいと思っている。


▲ 2年振りの奥多摩 - 鋸山〜大岳山〜御岳山(2011.11.15)
俺たちの海へ #8(2008.12.31) / #4(2005.05.14) / #3(2003.08.10) / #2(2003.06.16) / #1(2002.01.08)





【 登山データ 】 巣雲山(581m)

コース:宇佐美駅 → 阿原田コース → 巣雲山 → 峰コース → 宇佐美駅

・阿原田コース
駅を出て左手すぐにコースを示す道標があるが、それ以降はしばらくの間は、
地図を頼りに住宅地を歩くことになる。
駅の裏手にファミリーマートがあるので、水や食料の補給が出来る。
コンビニ以降はトイレが無いが、山頂から少し降りた先にある。
住宅地を抜けてからは分岐がほとんど無く、道標も定期的に設置されており、
道迷いの心配はほとんど無い。
道が広いのでストックは使い易いが、ストックを使うまでも無いコースである。

・峰コース
難所が無いので、体力・技術ともにあまり必要としないが、
一応、山歩きっぽい雰囲気は味わえるようになっている。
中盤から別荘地に入るが、あまり気軽に活用出来る雰囲気ではないので、
基本的には駅近くまでは水場もトイレも無いと考えておく方が無難。
自動販売機は若干あるので、水分に関してはそこで賄える。


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