▲念願の桃源郷 - 蜂城山(738m)

2012年04月27日 (金) 22:47



一昨年中途半端な状態でしか見られなかった桃源郷を見るため、
すっかりお馴染になりつつある勝沼に行ってきた。
今回は近所の公園の桃が満開になって数日経っているので、
これなら大丈夫だろうと満を持してのセッティングである。

ところが、このところ天気が不安定で、行こうと決めていた土曜日の予報も
前日までイマイチな状態。諦め半分でスケジュールを組んで、前日まで待機。
前日になって、勝沼の予報が土曜日だけ「曇り時々晴れ」に変わったので、
これなら快晴までは望めなくても、とりあえず雨には降られずに済むだろうということで決行。

当日朝の都内は雲の多い空模様。勝沼もこれぐらいなら問題無さそう。
7時半の電車に乗って、総武線で三鷹に向かう。
吉祥寺〜三鷹は1駅なので、すぐに乗り換えと思っていたら、
朝方に人身事故があったらしく、総武線・中央線共にダイヤ乱れが発生。
三鷹駅を目前にして10分近く止まってしまった。

三鷹で乗り換える中央特快も同じ影響で遅れ、
高尾からの中央本線は中央特快を待っての出発であるため、
多少の遅れは生じたものの、予定通りの乗り継ぎで勝沼に向かうことが出来た。



勝沼の天気は素晴らしい快晴。
直近の予報で昼前後は晴れると出ていたので、それなりに期待していたけど、
10時前の時点でこれだけスカッと晴れていることまでは想像していなかった。
若干寒いと言われていた気温も、日差しのお蔭でむしろ暖かいぐらいの陽気。

目指す釈迦堂PAまでは、歩くと1時間ぐらいの道程。
タクシーを拾うか歩いて向かうかは現地で決めることにしていたのだけど、
これなら歩いてもいいだろういうことで、写真を撮りつつダラダラ歩いていくことに。
駅前の桜はさすがに散ってしまっていたけど、あちこちでチューリップやタンポポ、
木蓮にハナミズキといった季節の花々が出迎えてくれた。



11時過ぎに、ひとまずの目的地である釈迦堂PAに到着。
一昨年はつぼみばかりで然したる印象も無かった一帯が、見事な桃色に染め上げられていた。
高速道路を潜って高台に出た辺りで、西側に広がる盆地にピンクで彩られたエリアが
ぽつぽつ見えていて、でもまさかあれが全部桃ってことは無いよなぁと思いながら歩いていが、
この状態を目の当たりにすると、あの光景もすべて桃だったんだと確信するに至った。



今日のゴールはこの先の蜂城山なので、とりあえず桃のジュースだけ飲んで再出発。
釈迦堂以降は常に桃園を横目に見ながらの車道歩きとなる。
この週末は丁度桃の人工受粉を行うタイミングだったらしく、
農家の人が先に授粉用の房を付けた棒で作業している様子を見ることが出来た。



釈迦堂から15分ほどで「八城山登山道」と書かれた案内板を発見。
ここから先は勾配の緩やかな舗装路を少しずつ登って行くのだけど、
もう右も左も後ろも前も、とにかく桃だらけ。
まさに"桃源郷"と呼ぶに相応しい光景が広がっている。



間もなく右手に「蜂城天神社」と書かれた灯篭と、
「蜂城山天神社」と書かれた石碑が現れ、その先に猪避けの柵が見えてくる。
勝沼の駅から休憩を挟みつつのんびり歩いて、約2時間でやっと登山道がスタート。
登山道は灯篭などに書かれている通り、山頂の神社への参道を兼ねているため、
整備状況は非常に良好で、乾いていればスニーカーでも問題無いぐらいに歩き易い。
全体的に明るく開放的ながら、展望は今一つ。



登山道では木に空き缶がぶら下げられている光景を頻繁に目にする。
何のためのものかイマイチ分からなかったが、どうやら夏に催される天神祭に使うらしい。
定期的に新しい完に入れ替えたりはしていないようで、結構懐かしい缶も幾つかあった。
個人的に一番懐かしかったのは、古いアクエリアスの缶。
こうして見るまで、こういう缶だったことはすっかり忘れてしまっていた。



登山口から20分強で笛吹市の指定文化財・天然記念物である、蜂城山ヤマボウシの大木に到着。
大木と言っても、この辺りにはゴロゴロ生えている程度の大きさなのだが、
ヤマボウシとしてはかなり大きいものらしい。



ヤマボウシから15分、登山口からでも40分で山頂に到着。
今回はかなりゆっくり登っていたので、サクサク登れば余裕で30分を切るだろう。
山頂からは北〜北西方面の甲府盆地が広く見渡すことが出来て気持ち良い。
奥には綺麗に維持された朱塗りの蜂城天神社が建ち、
両脇の狛犬は少し独特の顔付をしていて愛嬌が感じられる。
山頂自体は北側以外は木々に囲まれているが、
そこそこ広くて日当たりもいいので、窮屈さや湿っぽさは無い。



我々の前には3組ほど先客が居たが、間もなく下山してしまったので、
ほとんど我々だけでのんびりと過ごすことが出来た。
今回は天気予報の関係で直前まで準備を遅らせていた都合、
前日にバタバタと材料を揃えて、お手軽オープンサンド。
シンプルだけど、こういうイベントとの相性が抜群で美味しかった。



時間に余裕があるので、しばらくのんびり過ごしてから山頂を出発。
当初はここから神領山・大久保山と回って下りようかとも検討していたけど、
今回はのんびり遠足気分で桃が見られれば十分と思い、蜂城山だけで下山。
上りが40分なら、下りも当然30分程度。



単純に来た道を戻るだけなので、再び桃園の中を歩く。
下りは眼下の桃園を一望しながら歩けるので、長閑な風景を存分に堪能した。
釈迦堂PAまで戻り、茶屋で「桃アイス」とあるのを見付けて購入。
期待していたら「ガツン、と 濃いもも」が出て来た。
おいおい既製品かよと思って食べてみたら、これがまた旨かった。
く、悔しい。さすが「ガツン、と」シリーズ・・・
多分、普通に食べると甘過ぎると思うので、ある意味このタイミングで良かった。



15時半過ぎのバスに乗り、ここ数年頻繁に通っている"天空の湯"に向かう。
この頃にはかなり強い風が吹くようになっていて、北西の空が分厚い雲に覆われ始めた。
露天に浸かっている間もかなりの強風で周辺の木々が揺らされていたし、
先日の菜の花鉄道に続き、今回もかなり際どいタイミングで快晴を拾った格好のようだ。
18時過ぎに着いた駅のホームでは、強風と寒さでホームに出ていられないぐらいだったので、
これが日中だったら呑気に桃を見ている場合ではなかったかもしれない。



一昨年からの念願を快晴&満開という最高の形で果たせたので、個人的には大満足。
毎年とまではいかないとしても、何年か置きぐらいには訪れておきたいと思う。
都内からなら手頃で穴場の観光スポットとしてオススメ。


▲桃源郷まであと少し - 茶臼山(2010.04.04)
一年越しの再訪 - 養老渓谷(2012.04.09)
ぶどうの丘 天空の湯
 





【 登山データ 】 蜂城山 738m

コース:勝沼ぶどう郷駅 → 釈迦堂PA → 蜂城山登山口 → 山頂(復路は同じ)

駅にはトイレが2つあるが、売店は無いに等しく、自販機が使える程度。
釈迦堂PAまで歩く場合、コンビニが全く無いわけではないが、
場所を把握して狙って歩かないと辿り着けない。
多少の調達であれば、釈迦堂PAの方でも一応出来る。
釈迦堂以降、トイレや売店といった設備は無い。

コースは整備状態が良く、分岐も存在していないので不安要素はほとんど無い。
ストックは使えるが、30分程度のコースなので必要無いだろう。

バスを使う場合、土日の駅→釈迦堂への始発は11時まで無い。
蜂城山だけなら昼からでも登れるが、早くスタートしたい場合は徒歩かタクシーとなる。
帰りのバスも13時台と15時台しか無いので、ある程度時間の管理をしておく必要がある。
釈迦堂からならタクシーは利用し易いので、保険として考えておくと気楽に動ける。

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