▲怒濤の3週連続 - 三ツ峠山(1,785m)

2012年08月28日 (火) 23:57



春先から9月の3連休で山泊しようという計画があり、
その為の足慣らしを兼ねて、前座として3人で三ツ峠山に登って来た。
今年前半で思うように登れていなかった分、帳尻を合わせるように3週連続で登っている。
このところ平日は快晴なのに、週末になると途端に不安定というサイクルが続いていたが、
この週は平日の快晴をそのまま週末までキープして土曜日を迎えた。
コースは前回と同じく富士急行線の三つ峠駅からスタートして、河口湖川に下山する。
南東から登るため、午前中はずっと太陽を背にして登る形なのだが、駅から約1時間、
ほとんど日陰の無いアスファルトを歩くことになるので、炎天下の夏場は結構堪える。
前回も同行した2人が熱射病に罹ってしまったこともあり、今回は特に注意したい。



6時過ぎの電車に乗って、約1時間で高尾。
高尾駅から中央本線に乗り換えて車内で無事に合流し、終点の大月まで乗車。
大月での乗換時間は3分しか無く、JRと富士急行線という他社線乗換になるため、
改札が結構混雑する。
実は富士急行線の車内でも切符を買えるので、ギリギリの場合は車内で。

富士急行線は新車両を導入していて、今までよりも一段と特徴的になった。
床と吊革が木製になり、車両連結部分には暖簾が掛かっている。
かなり思い切った特徴付けをしたと思うが、なかなかスマートで好印象。
この路線は海外からの利用客も多いようなので、雰囲気作りに一役買っている。




8時20分に三つ峠駅に到着。
こざっぱりとしたシンプルな駅舎だが、ホームの端に鎮座する"達磨石"だけは異様。
そして、ホームから既にこれから登る三ツ峠山が見えている。
3つ連なった特徴的な山容、聳える急斜面、初めての人でも簡単に見分けられる。



天気は抜群の快晴。
じっとしていても暑くなる一方だし、比較的涼しい朝の内に距離と高度を稼ぎたい。
駅前にはコンビニ等も無いので、簡単に身支度を整えて、さっさと出発。
(進行方向とは逆だが、200m弱の位置にローソンがある)

三ツ峠山はこの辺りではメジャーなので、案内は頻繁に出て来るのだが、
住宅地の途中で2箇所ほど、地図で確認しないとどちらか分からない分岐があった。
地図があれば間違ってもスグに気付けるので、大きくロスはしないと思うが少し注意。



30分弱で本日のコースが描かれた案内板が登場。
前回もそのあまりの極端な表現に思わず仰け反ったが、やはり今回も苦笑いが出た。
どう見ても70〜80度はあるでしょ、この勾配・・・



住宅地は案内板までで終わるけど、まだ30分ぐらいは緩やかな車道歩きが残っている。
景色の良い川沿いの道なので気分はいいが、とにかく日差しが暑い。
ここ数日は雨が降っていないため、川の水量もかなり心許ない感じ。
天然のウォータースライダーみたいになっていて、思わず飛び込みたい衝動に駆られる。



途中で同じコースで登ると思しき高校生の集団を追い抜く。
見事に男子生徒ばかり、少なく見積もっても60人以上は居たと思う。
この先も決して狭いコースではないが、さすがにあの集団に混ざってしまうとペース調整が難しくなる。
幸い、人数が多いせいでペースは遅めだったので、サクサク追い抜いて距離を稼いだ。



1時間ひたすら車道を歩いて、ようやく登山道がスタート。
直後に駅のホームに鎮座していた達磨石が再登場。きっとセーブポイント的なものに違いない。
登山道はしばらくの間、丸太で段差を設けられた階段状の道が続く。
毎回の事だが、この丸太階段が一番キツい。
三ツ峠山は山頂で水の補充が可能なので、いつもよりハイペースで給水して何とか踏ん張る。



登山道がスタートしてから30分で"股のぞき"と呼ばれる見晴らしポイント。
前回、「自分の股下からでも富士山が見える」という意味で股のぞきだと思っていたのだが、
実は「そこにある木の股から丁度いい感じで富士山が見える」という意味だと分かり、
今回はちゃんと木の股から富士山を収めて来ました・・・

長い丸太の階段が終わって以降も、そこそこの傾斜が延々と続く。
細かくベンチが設けられていて有り難いが、それだけキツいコースということでもある。
前回はこれ以上無いぐらいのベストコンディションで登ったため、全然キツさを感じなかったが、
今回は見た目通りに結構シンドい。若干体重も増えているので、その辺も確実に影響している。



八十八大師の石仏が出て来ると、このキツい登りもいよいよ佳境。
この頃にはもう山頂がかなり大きく見えるようになっているんだけど、
逆にまだそれなりに遠いことが感覚として分かってしまうので、いいやら悪いやら。




ほどなくして、ザレた斜面を横切って屏風岩の下へ。
この日もクライミング勢で賑わっている。高所恐怖症の俺には近くて遠い世界だ・・・



屏風岩の下を通過して、最後の急階段を上る。
傾斜で言うと多分ここが一番だが、先が見えている分、精神的には随分楽だ。
まぁ、それもこの時点での余力次第なので、既に精根尽き果てているとダメ押しとなり得る。




遂に山頂手前の山荘「四季楽園」に到着。
木陰のベンチが沢山あるので、しっかり休むならここもいいが、休憩料100円。
やはり山頂の方がずっと好展望なので、あと少し頑張って山頂を目指す。
山頂までの最後の斜面はザラザラと滑り易く、油断しているとあっさり転ぶので危険。



ほぼ12時ジャストに山頂に到着。
正確には三ツ峠山の最高地点である「開運山」山頂に到着したということである。
コースタイムは30分出来ているので、このメンバーのペースとしてはまずまず。

富士山は朝方しっかり見えていても、昼頃には雲に覆われているというパターンが多いのだが、
この日は正午の時点でもほとんど雲が出ておらず、綺麗な容姿を拝むことが出来た。
富士山を眺めながら優雅にランチと行きたかったけど、あまりに日差しが強過ぎるので、
前回と同じ狭い木陰に隠れてひっそりと食料を広げる。



今回は「冷しピリ辛ねぎ味噌ラーメン」。氷で冷やしてあるので、しっかり冷たい。
クッカーを持って来ている場合は食後にホットコーヒーを淹れるのだが、
今回は暑いので持って来ていないので、代わりにアイス用のポーションコーヒーを持参。
水は勿論、背負ってきた氷が溶けた氷水。
1つ20〜30円のポーションコーヒーと侮るなかれ、これがもう抜群に美味い。
「もう1杯」の声が出てしまうほど、身体に染み入る美味しさだった。
今後は夏山の定番になるだろう。




山頂には30分ちょっと滞在して下山を開始。
前回同様、木無山を通ってカチカチ山(天上山)ロープウェイで河口湖に下りる。
往路で追い抜いた男子高生の集団は、木無山の広い山頂に陣取っていた。



約2時間のコースは展望ポイントが少ない地味な登山道だが、
道が安定していてスピードを出し易いので、余力があれば軽快に駆け降りることが出来る。



貴重な展望ポイントからの河口湖。
トータルとしては1時間短縮でカチカチ山ロープウェイの山頂駅に到着。
河口湖までそのまま歩いて下りることも出来るが、それほど特徴的なコースでもなく、
何よりロープウェイ駅のあまりの観光地っぷりに気勢を削がれ、本日の山行終了を宣言。
大人しくロープゥエイでの下山を決めてソフトクリームに齧り付く。



ロープウェイで数分、15時過ぎに河口湖畔に下山完了。
ここから徒歩で、毛無山〜鬼ヶ岳の帰りに使った「開運の湯」に向かう。
開運の湯はホテルの浴場施設で、ホテル自体が若干古めなこともあり、
入口だけではなかなかチョイスしづらいのが正直な印象なのだが、
入ってみると広々としてなかなか良い、長湯向きの温泉である。
河口湖駅からも近いので、手軽に立ち寄れるのも便利。



湯上がりにロビーで生ビールを注文して、裏口のテラス席で乾杯。
やっぱり「山行→温泉→ビール」のコンボに勝るものは無い。
この時点でも16時半でまだまだ陽は高く、昼間から飲める感動も一入。



17時過ぎの富士急行線に乗って、来た道をそのまま折り返す。
以前に立川の二郎(ラーメン屋)を空振りして悔しい思いをしていたので、
今回は確実に営業している二郎インスパイア系の「ジミー」を試してみることに。
"二郎"をインスパイアして"ジミー"、この悪足掻きは嫌いじゃない。



自分は「硬め大盛+メンマ+野菜+ニンニク」で注文。
二郎系を食べるのは随分久し振りのことだったけど、すんなり完食出来た。
恐らく、この1杯と先程のビールで本日の山行で消費した分が帳消しになったハズだが、
そんな事を気にしていたら山もラーメンもやってられないのである。

そして、この日一番高い山に登ってしまったのがI君。
本来3人の中では最も食が細く、そして俺の野菜増しを見ていたにも関わらず、
無謀にも「野菜大盛」をコールしてしまった。何故だ。
案の定撃沈して(それでもかなり健闘したが)、俺ともう1人の友人がフォロー。
勝負としては惨敗だったが、その心意気は買いたい。




というワケで、意図していなかった3週連続山行も無事に完遂。
それぞれに特徴的だったので、飽きずに楽しく登り続けることが出来た。
今年に入ってからの運動不足もそこそこ解消出来たので、
これで安心せず、山以外の形も含めて積極的に動いていきたい。
とりあえず再来週末には次の山泊を予定しているので、それを目指して頑張らねば。


▲久々の富士山対面 - 三ツ峠山(2010.07.20)
四季楽園 / ロイヤルホテル河口湖 開運の湯







【 登山データ 】

開運山 1,785m〜木無山 1,732m(山梨県 御坂山地)

コース:三つ峠駅→大山祇神社→達磨石→八十八大師→開運山→木無山→
    →霜山→天上山→カチカチ山ロープウェイ

・三つ峠駅〜三ツ峠山
売店は駅近くのローソン以外、山頂の山荘まで存在しない。
基本的に山頂までは給水ポイント等は無いので、暑い時季は多めに持って行くこと。
トイレは登山道が始まる少し前にある。
駅からの舗装路歩き1時間と、登山道開始直後の丸太階段が厄介。
ビューポイントはそれなりに多いが、ヘバっているとそれどころではなくなってしまうので、
若干意識的に多めの休憩を心掛けるぐらいが丁度良いかもしれない。
ストックは比較的活用し易い。

・三ツ峠山〜カチカチ山ロープウェイ
距離は若干長いものの、危険な箇所も急勾配もほとんど無いので歩き易い。
ストックとの相性はかなり良いが、必要無いぐらい楽に歩ける。
時折、河口湖や富士吉田方面の展望があるが、それほど多くは無い。
完全に観光地となっているカチカチ山(天上山)からの眺めが案外良く、
ロープウェイで来られることに拍子抜けするが、切り替えて楽しむのが吉。



↑ 三ツ峠山 山頂(再生にはSilverlightプラグインが必要です)
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