▲今年の山納め - 川苔山・蕎麦粒山(1472.9m)

2012年12月09日 (日) 20:50



紅葉目前の日光から3ヶ月弱、引越のバタバタをようやく抜けて、久々の山行。
今回は3年前に本仁田山からの縦走を断念した川苔山を経由しつつ、その奥の蕎麦粒山へ。
少しアクセスが面倒な山なので、日没が早いこの時季には向かないと思っていたのだけど、
よくよく調べると、鳩ノ巣駅からであれば比較的スムーズに辿り着けることが判明。
今年最後のピークとして、白羽の矢を立てた。

 




前の週までは天気が安定せず、真冬並みの寒波に襲われる日もあったりして、
この日もどうなるか安心出来なかったのだが、当日になってみればスッキリとした快晴。
まだ真っ暗な5時に家を出て、7時過ぎに鳩ノ巣駅に到着。
いつもだとこの時間帯の奥多摩行きは登山客で溢れ返っているのに、
やはり紅葉シーズンが終わると一気に減るようで、楽に座席を確保出来て快適だった。

同行する I 君からも「予定通りの電車に乗った」とメッセージが来ていたので、
同じ電車だと思っていたけど、どうもそれらしき姿が見当たらない。
電話をしてみると、寝過ごして奥多摩まで行ってしまったらしい。
まぁ奥多摩までなら2駅なので、引き返して来てもそうは掛からないだろう。
登山カードの記入を済ませ、一服しながら静かな駅前でI君を待つ。



鳩ノ巣に戻ってきた I 君と合流し、30分遅れで出発。
この2人のペースはそこそこ早いので、これぐらいの遅れなら十分取り戻せる。
鳩ノ巣駅からの僅かな舗装路を経て、早々に登山道がスタート。
舗装路が結構な勾配で、最初から一気に息が上がる。
登山道はいかにも奥多摩らしいヒノキ林なのだが、ここ数年で間伐されているらしく、
景色は無いものの見通しが利く、歩き易い緩やかな1本道になっている。





8:20、大根ノ山ノ神。
林道も接続している最初の分岐。この先が突如の急坂なので、一旦休憩。
ここまでは順調な滑り出しで、コースタイムを20分短縮。
当初の予定時刻から10分遅れの状態まで回復。
大根ノ山ノ神直後の急坂も最初だけで、以降は次の大ダワまで緩やかな尾根道となる。
このコースの尾根は所謂ヤセ尾根ではなく、道もしっかりしていて非常に歩き易い。
ヒノキから葉の落ちた広葉樹主体に変わっているため、見通しの良い、快適なハイキングだ。




9:16、大ダワ。
ここから川苔山までは西に巻くルート、東に巻くルート、直登するルートがあるが、
我々は直登で合意。まだ序盤なので、多少は気概を見せておかねば。
・・・と思ったら、これが結構なアップダウンの連続で、想像以上に厳しかった。
景色が良いので大分救われたけど、これが真夏だったらシンドかっただろう。
また、この前後は崩落などによりコースコンディションが悪化していたり、
そもそも通行不可になっている箇所が幾つかあるようなので、事前のチェックが重要。



10:10、舟井戸。
この時点で遅れを消化して、スケジュールより10分短縮した状態。
早ければ良いというものではないけど、遅れているというのは精神衛生上宜しくないので、
とりあえずこれで心置きなく山歩きを楽しめるようになった。
舟井戸から川苔山頂までは広く緩やかな尾根歩き。
懸念していた雪もほとんど無く、所々で霜柱が見られる程度。




10:25、川苔山 山頂。
ここまでに3組ぐらいの登山客と擦れ違ったけど、山頂は無人。
最初にここに来たときは11月だったので、紅葉目当ての登山客で賑わっていた。
快晴が続いていて気持ちが良いけど、時折強風が吹くのでダウンを着ていないと寒い。
持参したおにぎりを1つ食べてエネルギーを補給し、到着から10分後に出発。





来た道を数分戻り、十字分岐を北上。
ここまでは太陽を背にして日当たりの良い斜面を歩いてきたけど、
この先の下り斜面は日陰になっているため、道が霜で浮き上がり、
まるでウエハースか何かを踏んでいるようなザクザクとした踏み心地。
蕎麦粒山までもほとんど尾根道を歩くことになるので、景色はひたすら良好。




11:05、踊平。
踊平自体に特筆すべきものは無いのだが、その後の急坂がこの日一番のインパクト。
実際にはある程度九十九折りの踏み跡が付いていて、見た目ほどの急勾配ではないのだが、
ここまで歩いてきた状態でこのそそり立つ急坂を目の当たりにすると、なかなか凶悪な印象。
今回のコースは全体的に直登が多く、想定していたよりもヘバらされた。
緩やかな尾根も長く続く区間もあり、鎖や梯子、岩場といった派手なものが無い代わりに、
この急坂のような地味に体力を奪うポイントが点在していてため、総合力で案外手強い。




12:05、蕎麦粒山 山頂。
出発の遅れも含めると、トータルで1時間の短縮といったところ。
ここでも先客は居らず、我々の少し後に4人、その少し後に1人。
蕎麦粒山の山頂は大きめの岩がゴロゴロしていて、風除けに丁度良い。
木々が疎らで葉も落ちているため、都心方面の見晴らしが素晴らしかった。
いつも通りにカップ麺とおにぎり、コーヒーで疲労回復を図る。



13:00、山頂を出発。
出発直後こそ幾らか急な下りがあったものの、それからしばらくは
下っているかいないかぐらいの緩やかな尾根歩きが続く。
少し前に登った人のブログ等で、枯葉が木の根を覆い隠しているため、
踏むと滑って危険と書かれていたが、ここ数日は降水や極端な寒暖差が無かったらしく、
根の表面が乾き切っていて、踏んでもあまり滑らない状態だったので楽だった。
ただし、下山直前まで左側が急斜面になっている細い道をひたすら歩くことになるので、
注意力の低下や、他の登山客との擦れ違い等には気を付ける必要がある。
崖と言う程ではないのだが、滑り落ちるとそう簡単には復帰出来そうにない。



仙元峠を経て、13:45に一杯水。
1杯の水が飲める程度、ということでこの名前が付けられているものと思われる。
掌に貯めて飲んでみたけど、この時季の割には思ったほど強烈な冷たさではなかった。




そこからすぐ先に一杯水非難小屋。
綺麗な小屋だと聞いていたが、噂通りに程度良く保たれた小屋だった。
写真で見た薪ストーブが無くなっていたが、撤去されたのだろうか?
持ち主は不在だったが2人分のザックが置かれていたので、今晩泊まるのだろう。



非難小屋以降は奥多摩らしい、やや陰気なヒノキの林に戻る。
鳩ノ巣側が間伐されて比較的広々していたのに比べると、
こちらはいかにも奥多摩にありがちな雰囲気で鬱々としている。
1時間ほど下ると配水所の間を抜けて、やがて日原の集落に辿り着く。
舗装路に変わってから東日原のバス停まではすぐだが、案内が無く少し分かりづらい。



予定より1時間早く下山したが、15時台の便が無いため、1時間ほどバス停で待つ。
バス停は広く、横に綺麗なトイレが設置され、斜向かいには商店もある。
待つには良い環境だが、陽が山の向こうに落ち始めると一気に気温が下がり、
フリースのベストとダウンジャケットを着ていても少し寒いぐらいになる。
この時点でこの寒さとなれば、やはり夜の冷え込みは尋常じゃないと容易に想像出来る。

16:17のバスで奥多摩駅へ。
東日原はこの路線の終点なので、最後尾の座席を陣取れて快適だった。
途中の川苔橋辺りから、川苔山からの登山客が多く乗ってきて満員になった。




17時前に奥多摩駅に到着。
ホリデー快速がすぐ後に出るので、これに乗れば手っ取り早く帰れるが、
今回は途中下車して温泉に入りたかったので、しばらく待って青梅線に乗る。

温泉の候補は川井駅の「水香園」と河辺駅の「梅の湯」。
前者は川沿いの温泉旅館、後者は公衆温泉施設。
旅の風情で水香園にしたかったが、この日は宿泊客が満員のため、
18〜19時の間しか立寄り湯を受け付けておらず微妙に待ち時間が出来てしまうことと、
駅から10分ほど歩くため、この冷え込みでは湯冷めしてしまいそうなのでパス。
河辺駅から徒歩1分の「梅の湯」に決めた。
奥多摩駅周辺も入浴施設は幾つかあるものの、15時ぐらいまでしか入れなかったり、
混み過ぎて入館拒否されたりで散々なので、選択肢に含めないことにしている。

「梅の湯」はまぁ可もなく不可もなくといったところだが、
アクセスが容易という1点だけでも、他に代え難い貴重なポイントと言える。
宿泊施設ではないのでいつでも使えるし、保険として有用。



最後は立川でお決まりのラーメンを食べて、ビールで乾杯。そして解散。
前々からこうなることは分かっていたけど、やはり紅葉シーズンを丸々逃してしまったため、
山納めを素晴らしいコンディションで締め括れたのはとても嬉しかった。
本当は日光組の4人全員で登れればベストだったのだが、それはまた年明けに。


▲絵画の世界へ - 日光白根山(2012.09.22)
▲奥多摩3連発 - 本仁田山(2009.07.28)
▲今年最後の登山 - 川苔山(2008.12.01)
河辺温泉 梅の湯

 





【 登山データ 】

川苔山 1,363m〜蕎麦粒山 1472.9m(奥多摩山系)


コース:鳩ノ巣駅→大根ノ山ノ神→大ダワ→舟井戸→川苔山→曲ヶ谷北峰
踊平→日向沢ノ峰→蕎麦粒山→仙元峠→一杯水避難小屋→東日原バス停

・鳩ノ巣駅〜川苔山
駅前に物資を買い足せる店は無い。駅横のトイレは綺麗。
大根ノ山ノ神まではヒノキの道だが、間伐のお陰で視界は拓けている。
大根ノ山ノ神から若干の急坂を経て、緩やかな尾根歩きがスタート。
大ダワからは直登と巻き道があるが、巻き道は「悪路」と立て看板が出ている。

・川苔山〜蕎麦粒山
基本的に拓けた尾根歩きが続く。
特に注意すべき箇所は無いが、直登が多いので案外消耗が激しい。

・蕎麦粒山〜東日原バス停
山頂直下は少し急な下りで、木の根が多いので転倒に気を付けたい。
以降はしばらく緩やかなアップダウンが続き、ペースを稼げる。
道幅が狭く、左側が切り立った崖状の箇所があるので滑落に注意。
一杯水非難小屋以降はヒノキ林に戻り、ここから一気に高度を下げる。

往路・復路とも、ストックとの相性は非常に良いと思われる。

コメント
もう納めちゃうのね。

川乗〜ズマド山のスノーは超楽しかったけど、下山してもしても着かないのなんので遠い。だから、直登多い蕎麦粒山縦走は絶対無理だなぁ。

ゲイターは足冷え防止?
  • by hikaru
  • 2012/12/13 2:46 PM
年明け早々に山初めの予定だけど、どう?(笑)

直登と言っても、1つ1つは大したこと無いんだけどね。
そこそこの距離でそこそこの直登なので、結果蓄積がそれなりって感じ。

ゲイターは一応足冷え防止と、とりあえず買ったので試運転。
この日は陽が出てる間は結構暖かくて、正直要らなかった。
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