▲夏よ、あともう少し - 武甲山 (1,304m)

2014年09月13日 (土) 23:59



早春の 筑波山ナイトハイク 以来の4人で、武甲山に登って来た。
200名山の1つで、秩父のシンボルと言える有名な山である。
甲武信ヶ岳のように地名からではなく、日本武尊の伝説が由来の山名らしい。
秩父方面の山に登るのは、春先の 石尊山 以来ということになる。
 




当日は久々に快晴で、雨の不安が無い安定した週末。
8時過ぎに西武秩父線の横瀬駅に集合。
ここから登山口まではセメント工場などが建ち並ぶ車道を1時間半歩く必要があり、
タイミングによっては運搬用のダンプなどが行き来するため、あまり快適とは言えない。
バスは運行されていないため、手段としては徒歩かマイカー、タクシーとなる。
それなりに知名度が高く利用客が多いせいか、タクシーの回転がスムーズなので、
今回はタクシーで登山口を目指すことにする。




横瀬駅から10分ちょっとで生川の登山口に到着。
2,000円を4人で割って1人500円。これならタクシーが現実的な選択肢になる。
少し手前に延命水という湧水ポイントもあるが、この先にも別な水場があるので、
今回はスルーして直接登山口まで運んでもらった。
生川からのコースは山頂にある武甲山御嶽神社までの表参道となっていて、
登山口にも鳥居と狛犬 (秩父は犬神信仰なので、狛犬もオオカミ) が置かれている。





9時少し前に登山口を出発。しばらくは舗装された沢沿いの道を進む。
沢はそれなりの水量があり、若干人の手は入っているが、細かな滝も多い。
今はもう営業していないようだが、コンクリ製の釣り堀にはマスらしき魚影が見える。
なかなか目に楽しくて良いのだが、そこそこの傾斜を真っ直ぐ登らされるため、
長閑な雰囲気に反して、案外 "脚に来る" コースである。
登山口の「一の鳥居」を一丁目、山頂の御嶽神社を五十二丁目として、
丁目石が置かれているのだが、結構地味なので個人的な指標にはならなかった。




登山口から30分弱で、沢の突き当りとなる不動滝に到着。
「十八丁目の水場」とも呼ばれていて、水の補給が出来る。






不動滝直後の立派な橋を渡り、ここからは沢を離れて、ひとすらスギ林の中を歩く。
不動滝から30分弱の「大杉の広場」は若干広い空間になっているものの、
基本的に山頂まで展望らしきものは一切無く、代わり映えしない道がずっと続いている。
不動滝以前に比べると、勾配が緩い区間が多くなって足への負担は減るのだが、
少々ダレ気味になってしまう点は否めない。




大杉の広場から更に30分強、登山口から1時間半強で山頂手前の御嶽神社に到着。
元々は本来の山頂 (1,336m) にあったものを移設したらしい。
右脇には綺麗なトイレが設置されている。


▼ 別ウィンドウでパノラマ写真を表示します



神社の横を抜けて、左裏手の小さな岩場を登れば、武甲山の山頂に出る。
横瀬駅がある北側以外は木に遮られて展望が無く、スペース的にも比較的狭め。
横瀬駅から見上げた際に見えていた、切り崩された独特の断崖は、
残念ながら山頂からだとあまり実感出来ず、想像していたほど特徴的ではなかった。
ただ、その唯一抜けている北側の展望は素晴らしく、天気が良ければ解放感は十分。





昼食も兼ねて1時間ほど山頂に留まり、下山は浦山口駅方面へ。
神社の手前を往路と反対側に下ると、表参道とは印象が異なる、展望の道が続いていた。
所々で広葉樹が混ざった尾根道となっていて、南側への展望ポイントも存在する。
ただし、それも最初の30分程度。




尾根から南西に向けて「長者屋敷の頭」を下る頃には、表参道に近い雰囲気に変わる。
道幅が狭いので多少は緊張感の伴う道となり、30分弱下ると沢にぶつかる。




複数の滝が流れ込む水量豊かで美しい沢で、暑い時季は足を浸すのに丁度良い。





沢に合流してから10分もせずに、車が入れる砂利道の林道となり、
緩々と30分も歩くと土津園という茶屋がある橋立堂に辿り着く。
沢までの道程が実時間より長く感じるのに対して、沢以降の区間はあっと言う間に感じる。
裏手は横瀬から見た武甲山をコンパクトにしたような岩壁の山となっており、
その下には橋立堂と橋立鍾乳洞がある。




鍾乳洞には寄ってみたかったが、ちょっと混んでいるタイミングだったので、
今回は土津園でソフトクリームだけ食べることにする。





土津園からは舗装された道となり、20分ほどで 秩父鉄道 の浦山口駅に到着する。
単線でいかにも里山といった風情の駅で、運行間隔は1時間に1〜2本。
我々が到着する少し前に出てしまったようなので、ビールを買いに行ったコンビニが閉店していたり、
近くの不動名水を飲みに行ったりしつつ、30分後の列車を待つ。
その間に秩父鉄道が運行しているSL パレオエクスプレス が通過するというサプライズもあった。




浦山口から2駅手前の御花畑駅で降り、西武秩父まで歩いて西武秩父線に乗り換え。
この辺りを最初に歩いたのは10年ぐらい前だったと思うが、印象が変わっていなくて嬉しかった。
…と思ったら、西武秩父駅の仲見世通りは以前よりかなり盛況している様子。
どうやらアニメによる町おこしがあったようだが、その影響なのかどうかは分からなかった。




西武秩父線で1駅戻り、本日の出発地点である横瀬駅に舞い戻る。
御花畑の銭湯と横瀬の 武甲温泉 のどちらにするかギリギリまで迷ったのだが、
銭湯だとザックの置き場に難儀する可能性があったので、今回は武甲温泉に決めた。

朝のタクシー待ち中に割引チケットの自販機を見付けていたので、大いに怪しみながらトライ。
通常料金800円のところが580円になるので、まぁまぁの割引率ではないだろうか。
見た目が券売機ではなく缶ジュース等を売る自販機のような感じだったので、
どういう状態でチケットが吐き出されるのかと思ったら、小箱に入って取出し口に落ちてきた。
小箱は近くの回収口に戻すようになっている。色々と手作り感が凄い。
一応大丈夫っぽいので4人で買おうと思ったら、最後の1人がまさかの売り切れ。




駅から10分ちょっと歩いて、川岸の武甲温泉に到着。
あまりこれと言った特徴が無い温泉で、川を見下ろせる露天風呂なんてものも無し。
まぁ汗を流すには必要十分なので、広くて快適なだけでも良しとしよう。
風呂上がりにはエクストラコールドで乾杯。ずっと我慢していたので、抜群に旨い。


最後は急行1本で池袋に戻り、池袋の二郎で豚ダブルの野菜・ニンニク増しを注文。
この店舗で最後に食べたのが10年ぐらい前なので若干記憶が怪しいのだけど、
自分が回った範囲では比較的ボリュームが多めで、チャーシューが飲み込みづらい印象があり、
今回は大盛も野菜増し増しも控えてしまった。
実際に出て来たそれは、想像していたより大分大人しく、チャーシューも食べ易くなっていた。
これなら、少なくとも大盛か野菜増し増しのどちらかは余裕でクリア出来たと思われる。
惜しいことをした。




今回は往路にタクシーを使ったため、タイムスケジュールにかなりの余裕があった。
下山後の行動に制限が掛からなかったのは非常に快適だったので、
人数が多い場合には、たまにはこういうプランも良いかもしれないと思う。


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秩父鉄道 / SLパレオエクスプレス武甲温泉
 





【 登山データ 】

武甲山 1,304m (秩父山地)


コース:横瀬駅→一の鳥居→不動滝 (十八丁目の水場) →大杉の広場→御嶽神社→武甲山山頂→
長者屋敷の頭→橋立堂→浦山口駅

・横瀬駅〜延命水→一の鳥居
セメント工場群を縫って歩く舗装路。
ほとんどの区間で歩道が設けられていないので、ダンプと擦れ違う際は注意が必要。
一の鳥居の少し前、道路脇に延命水が湧き出ている。
先にも水場はあるので、延命が目的でない場合は、予備の水までここで補充する必要は無い。

・一の鳥居〜不動滝 (十八丁目の水場)
沢沿いの真っ直ぐな上りが続く。清涼感は得られるが、傾斜は意外とあるのでペース配分に注意。
水場は結構な水量があり、涸れる心配はあまり無いように思われる。
基本的に展望は無いが、常に沢側が開けているので閉塞感は少ない。

・不動滝 (十八丁目の水場) 〜大杉の広場〜御嶽神社〜武甲山山頂
沢から離れ、ひたすらスギ林の中を歩く。勾配がキツい区間はほとんど無い。
展望は引き続き得られず、沢からも離れるために視界の変化に乏しい。
御嶽神社の右手には綺麗なトイレが設置されている。

・武甲山山頂〜長者屋敷の頭
広葉樹とカラマツが中心で見晴らしの良い尾根道。
距離は長くないが、両コースを合わせても山頂以外で唯一の展望ポイント。
地図によると、長者屋敷の頭より少し手前の脇に水場があるようだ。(今回は未確認)

・長者屋敷の頭〜橋立堂〜浦山口駅
沢まで道幅の狭い斜面を一気に下る。ジグザグ道なので急斜面という箇所は無い。
沢に合流して以降は沢沿いの道が続くが、幾らも経たずに車道 (砂利道) に出る。
橋立堂以降は舗装路となるが、極端に道幅が狭い箇所があるので、車を使う際は要注意。

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