▲6年振りのスノーシュー - 入笠山 (1,955m)

2015年01月27日 (火) 00:41



年末年始は山行スケジュールを確保出来なかったので、少しスライドしてhikaruとの新年1本目。
今回はスノーシュー装備でのトレッキングを前提に、候補地を探してみることに。
最初は志賀高原に目を付けていたのだが、スノーシューのレンタルはガイドとセットのみで、
ガイド無しのレンタルは行っていないとのことなので、諦めて入笠山をピックアップ。
 
 


5時に自宅を出発し、8時過ぎに 富士見パノラマリゾート に到着。
高速を下りてからも、到着直前までほとんど積雪が見られなかったので、
果たしてスノーシューが出来るコンディションなのか半信半疑のままだったが、
何とかスキーやスノーボードは出来ている状態のようだ。
とは言え、ここ数日でまとまった降雪は無さそうだし、上に行くまでは何とも言えない。



センターハウスの窓口に行って、予約していたスノーシューを受け取る。
靴+ストック+シューの3点セットで1日2,500円、靴無しだと2,000円。
シューの貸出口がスキー・スノーボードと一緒で、結構待たされるそうだったため、
受取の間に手分けしてゴンドラのチケットを購入しておく。
「冬山登山」というプランが別途設けられており、ゴンドラの往復で1,650円だった。





諸々の準備を終えて、9時半にゴンドラ乗車。
スキー場の規模から考えるとかなり立派なゴンドラで、標高差700mを10分ほどで上ることが出来る。
このスキー場は最上部に中級コースがあるのだが、そこから一番下まで戻って来るには、
必ず上級コースを通る必要があり、それが厳しい人はゴンドラで下りて来なくてはならない。
また、スキーシーズン以外でも入笠山・入笠湿原へのハイキングに利用されるため、
他のスキー場よりもゴンドラの需要が高くなっているようだ。





標高1,780mに位置する、ゴンドラの山頂駅。
駅を出て左手の山道と左後方の林道から入笠山・入笠湿原にアクセス出来るようになっている。
林道の方は車が入れるように整備されたコースなので、今回は山道からスタートする。
山道もスタート直後はほとんど踏み固められてしまっていて、スノーシューが必要か微妙だったが、
少し進むとそれなり雪深くなり、とりあえずスノーシューの方が快適という状態になってくれた。
6年前の奥日光 に続く人生2度目のスノーシューだが、やっぱり雪上をスイスイ歩けるって楽しい。





山頂駅から10分ほど緩やかに下ると、林道と鹿除けの防護柵を抜けて、入笠湿原が広がる。
今時季は雪に覆われて普通の雪原に見えるが、木道から逸れると若干深くなっているので、
スノーシューが無いと木道以外の場所は歩きづらい。という違いは一応ある。
山頂駅裏手の林道から来た場合、湿原南側の斜面から一気に下ることになるのだが、
こちらはスキー場のゲレンデのようになっており、それはそれで面白そうだ。



湿原を抜けた先には何軒かの山小屋があり、バスも来ているようだ。
冬場は通行止めとなることもあり、小屋自体が営業を休止している。
車でもゴンドラ利用でもアクセスが容易なので、子供連れで楽しめそうな場所だ。



湿地を過ぎてしばらく林道を歩くと、右手にマナスル山荘が見えてくる。
マナスル山荘は 本館新館 が並んでいて、現在はそれぞれオーナーが異なっているらしい。
向かって右手が本館、左手の天体観測ドームが目を惹く方が新館だそうだ。





マナスル山荘を背にする形で、ここからが入笠山の登山道となる。
左側には入笠湿原でも見たようなゲレンデ上の広大な斜面、右側に細い登山道が並列するが、
ゲレンデを登ってもすぐに登山道に合流するため、どちらを選んでも大きな違いは無い。
地図上では「入笠山スキー場」と書かれてはいるものの、特に設備があるわけではなさそうだ。
とりあえず、トレッキングの雰囲気を重視して、登山道からスタートすることにした。




登山道も既に多くの人に歩かれているようで、自身でラッセルしながら進むような箇所は少ない。
所々で急傾斜があり、スノーシューだと若干登りづらいこともあるが、ほとんどが一瞬なので、
全体を通して極端に消耗するようなポイントは無いと考えて良いだろう。
そう言えば時季的な関係もあると思うのだが、このコースは大型犬を連れている人が多かった。
人間よりも余程元気ハツラツな姿が印象的だ。



山頂手前で山頂に向かう道と、山頂を迂回して南に抜ける道との分岐がある。
基本的には前者を選べば良いが、実は後者の途中から急斜面を直登して山頂に向かうという、
男心をくすぐる選択肢も用意されている。
ここまでがあまりに楽過ぎたことと、前者が若干渋滞気味の状況もあり、
ひとつ気合を入れて直登してみることに。

選択肢が用意されていると言っても、コースとして整備されているという意味ではなく、
似たような輩がチャレンジしたラッセル跡が残されているという程度。
文字通りの急登を慣れないスノーシューでよじ登るのは、それなりに骨が折れる。
ただ、登り切れば山頂というシンプルなご褒美が目に見えているので、
温存されている体力を注ぎ込むには絶好のポイントと言えそうだ。
先程出会った犬達も、元気に駆け上がってくる。


▼ 別ウィンドウでパノラマ写真を表示します



1,955mの入笠山山頂。ゴンドラ山頂駅からの所要時間は1時間ちょっと。
途中で写真を撮ったりしながら登ったので、サクサク登れば40分ぐらいで登れそう。
とても広く、遮るものの無い360度の展望が約束されている。
残念ながら東側の八ヶ岳には雲が掛かって全容を見ることが出来なかったけど、
それ以外の方角はまずまずといったところ。





風除けも無いので、ちょっと強い風が吹くとグングン体感温度が下がる。
魔法瓶で持ってきたお湯でコーヒーだけ淹れて、冷え切らない内に下山を開始。
あの急斜面をスノーシューで下るのはちょっとキツそうだったので、
帰りは大人しく普通の登山道を下る。

上りではそれほど気にならなかったけど、踏み固められた雪の斜面を下る場合、
スノーシューだと若干スリップし易いので注意が必要。
外すよりは着けていた方が歩き易いのだが、ヒヤッとする箇所が幾つかあった。
ただ、尻餅をついても柔らかい雪なので、転倒の衝撃自体はそれほど心配しなくて大丈夫。
(勿論、足を捻るといった問題は別に存在するけど)




帰りは、上りでは使わなかったゲレンデ側の斜面を下る。
広いのでまだ踏まれていない雪もあったりして、スノーシュー的にこれはこれで楽しかった。




入笠湿原まで戻り、先程見上げていた南側のゲレンデ斜面を上ってみることにする。
遠目からだとかなり延々と上り続けるように見えていたのだが、
実際に上ってみると、そこまで息が上がるほどの急勾配でもなく、案外すんなり上れてしまった。



林道に合流すると、道を挟んで3つの電波塔が並んでいる。
自分の経験上、山で見掛ける電波塔は遠景かほぼ真下から見上げる格好になることが多く、
全容を丁度視界に収められるような機会というのは、個人的に意外と珍しい印象を受けた。

往路の山道の方が距離的には近く、林道側は若干迂回する形になると勝手に思い込んでいたのだが、
どうやらそんなことは無かったらしく、拍子抜けするほどあっさりとゴンドラ駅に辿り着いた。
入笠山山頂からの時間は、1時間弱ぐらい。
かなりゆっくり歩いても、往復で2時間を見ておけば楽々往復出来るだろう。夏場なら1時間?



ゴンドラで下まで戻ると、一気に人が増えて大盛況といった感じになっていた。
12時台だったので、丁度レストハウスに人が集まる時間帯だったのだろう。
貸出時と違い、返却は至ってスムーズ。


お昼過ぎということで、昼食の検討。
諏訪のご当地グルメを探したところ、目に留まったのは 信州諏訪 みそ天丼 なるもの。
今回調べて初めて存在を知ったのだが、どうやら10年ぐらい前からあるものらしい。
新メニューでもなく、郷土料理というほど歴史があるわけでもない微妙なポジション。
異次元の組み合わせって感じではないので、大体の着地点が見えてしまっている気もしつつ、
逆にこれを目当てに諏訪に行くことは無さそう(失礼)なので、この機にトライしてみることに。




サイトの情報を見る限り、近隣でみそ天丼を提供しているのは20店弱。
パッと見で分かるほど特徴的な差別化はされていないようで、どの店にするか考えあぐねていたところ、
おぎのや なる店舗があり、hikaruが言うには「それは"峠の釜めし"のおぎのやだ」とのこと。
俺も峠の釜めしは知っていたが、それがおぎのやという店だとは、実はこの時まで知らなかった。
スキー場から一般道で30分と近く、取っ掛かりとしてはこれ以上ないカードなので、昼食はここに決定。

俺は峠の釜めししか知らなかったけど、おぎのやでは今回発見したみそ天丼に加え、
担々麺やとんこつラーメンまで大々的にプッシュするカオスっぷり。
店の造りは完全にドライブインやサービスエリアで、お土産コーナーも充実している。
食堂も同様、それぞれのブースから券売機で注文・受取というフードコートスタイル。
うーん、想像していた雰囲気とかなり隔たりがあるな・・・



汁モノが欲しかったので、各自でみそ天丼、それと折半で担々麺を注文。
みそ天丼は味噌が釜の形をした小鉢で提供され、自分で丼に掛けるようになっている。
食べてみた感想は、一言で表すと「普通」といったところ。
天丼に味噌を掛ければ、まぁこういう味になるよねという事前の予想を超えるインパクトは無い。
勿論、普通なので「こりゃダメだ」ってわけではないけど、名物としてはもう一押し足りない。
店によって若干違いはあるのだろうが、写真を見る限り、それほど振れ幅は無いように感じる。
もっと店ごとに特徴を出すとか、幾つも食べ較べてみたいと思わせる仕掛けが欲しい。


食事を終えて、最後に立ち寄る温泉の選定を開始。
長野・山梨辺りはそれなりに選択肢も多いけど、帰り際にサクッと立ち寄る距離感という条件で、
我々のアンテナに引っ掛かる物件というのは、片手に収まる程度に絞られる。
今回は施設自体の面白さと、おぎのやからの距離を踏まえて、諏訪湖畔の 片倉館 に決めた。
テルマエ・ロマエの浴場を現代に甦らせたような洋風の造りは、関東圏でもかなり珍しい。




100年近く前に建てられた、国指定重要文化財の片倉館。
片倉財閥当主が海外視察で地域の厚生施設というものに感銘を受け、地域振興の為に建てたらしい。
様々な建築様式を混ぜ込んで設計されたようで、一種独特の雰囲気を醸し出している。

入浴施設としては一般的な銭湯に近い感覚で利用することが出来、入浴料は650円。
千人風呂と称される浴場は大きな浴槽1つとジャグジーが1つのシンプルな構成だが、
壁のレリーフや洗い場の配置などはかなり独特で、非常に凝った造りをしている。
あまりに独特なため、何か別な目的で建てたものを改築したのではないかと勘繰ったけど、
後で調べてみると、どうやら最初から浴場として設計されたものであることが分かった。

大きな浴槽は立つと腰ぐらいまでの深さがあり、底に黒い玉砂利が敷き詰められている。
これが足の裏に絶妙に心地良い。(ツボ押しのような痛さは無い)





風呂から上がり、2階の休憩所で一休み。
3階からはテラスに出て、諏訪湖が眺められるようになっているようだ。
降り続いていた雪が吹雪に変わっていたため、湯冷めを避けてテラスはパス。

片倉館だけを目的に諏訪に来ることは無いかもしれないが、
近くを訪れる際の有力な選択肢として活用出来そうだ。本日一番の収穫だった。




高速に乗って少し走ると、先程の吹雪は嘘のように止んだ。
渋滞らしい渋滞もほとんど無く、快調に飛ばして3時間ほどで帰宅。
やはりスムーズに帰宅出来ると、疲労の引きずり具合が全然少ない。

これから1ヶ月が冬本番ということで、本格的な登山シーズンまでは省エネモードになるが、
いざ再開した時にバテバテにならないよう、日頃の運動不足解消に努めておきたい。


> 正月温泉企画'09 - 日光〜奥日光 (2009.01.19)
富士見パノラマリゾート / マナスル山荘 本館新館 / 信州諏訪 みそ天丼
峠の釜めし本舗 おぎのや / 片倉館

 




【 登山データ 】入笠山 1,955m (赤石山脈)

コース:富士見パノラマリゾート ゴンドラ山頂駅→入笠湿原→御所平峠→入笠山山頂 (ピストン)

・ゴンドラ山頂駅〜入笠湿原〜御所平峠
山頂駅から湿原までは山道と林道の2コースあり、林道の方が歩き易いが、
山道でも雪深いタイミングでなければ、特に歩行困難なポイントは無い。
湿原内は木道が敷かれているが、積雪時は判別がつきづらく、踏み外すと一気に沈む恐れがある。
山頂駅と湿原を過ぎた辺りにトイレが設置されているが、湿原横の小屋は冬場は営業していない。

・御所平峠〜入笠山山頂
湿原前後よりは登り応えのある山道となるが、急坂や危険個所は皆無。
山頂手前で普通に山頂を目指すルートと、山頂迂回路から直登するルートとの分岐がある。
一般的には普通に山頂を目指すルートが無難だが、体力的に余裕があれば直登も楽しい。
山頂は風が吹きさらしになるので、防寒はしっかり準備しておかないと大変。
コメント
あ〜良い構図だからこそ悔やまれる1枚ねw
まぁ一時期流行ったロモっぽくていいんじゃない!
十分はしゃいでる感はでちゃってるからね。

しばらく山はお預けだけど、ある意味納めトレックを一緒にいけてよかったよ。復帰には遠いし完全に復活してもいままのようにはできないかもしれないけど。。。

まぁ山ん中で怪我するよりマシと思えば、ちょっと調子に乗って浮かれてた精神に灸を添える意味で与えられた試練と思ってる。

また一緒にいける日が来ますように。。
俺をかき立てる山ブログを期待するぜ。
  • by hikaru
  • 2015/01/27 1:28 AM
いやいや、しっかり完治させて、また登ろうぜい。
今後はもっと軽めのハイキングでも良いしね。
治るまではこっちに任せとけ!

山行中にやってたら、二次的なダメージもセットになってくるだろうから、
そういう意味だけではまだマシなのか…

写真は確かに、現像するまで分からないトイカメラっぽいね(笑)
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