▲酷暑の丹沢主脈・主稜縦走 1日目 - 塔ノ岳・丹沢山 (1,567m)

2015年07月19日 (日) 23:59

身重の家人もいよいよという状況の7月20日(海の日)。
とりあえずの区切りとして泊まりでの山行を許可してもらえたので、友人達を誘っての夏山登山へ。
参加者の都合もあり、今回はあまり遠征しないという条件のもと、
予てより皆を連れて行きたかった丹沢主脈・主稜縦走を計画した。


 


メンバーはこれまで幾度となく一緒に登っている4人なのだが、今回は1人の都合が合わず、
自分としてもこれ以上後ろに倒すことが出来なかったため、止む無く3人で決行することに。

丹沢での泊まりは 7年前に3人 で、5年前に単独 で経験している。
初回は大倉から塔ノ岳→丹沢山→蛭ヶ岳まで強行し、知らずにダイヤモンド富士を観るという
サプライズがあり、2回目は丹沢山の みやま山荘 で宴会というイベントがあった。
いずれも印象深い山行だったし、コース自体も非常に魅力的でオススメ出来る。
誘った2人の内、1人は 一緒に塔ノ岳に登った きり、もう1人は丹沢未踏とのことで、
これは是非とも丹沢の魅力を十二分に堪能してもらうべく、張り切ってフルコースを計画。

1日目はヤビツ峠から表尾根で塔ノ岳、そして丹沢山のみやま山荘に宿泊。
2日目は蛭ヶ岳〜檜洞丸で西丹沢に下山というロングコース。
自分としてもそれぞれの山に登った経験はあるけど、蛭ヶ岳〜檜洞丸の区間は歩いたことが無い。
まともなエスケープルートが無く、あっても破線の長距離という区間で、それなりの体力が要求される。
今回のメンバーなら何とか大丈夫だろうと思い、今回のメインとして組み込むことにした。

台風11号だか12号だかの進路と速度(遅い)のせいで、直前まで雲行きが怪しかったけど、
前日には何とか安定しそうな情勢になって一安心。
その代わりに予想最高気温35度という、もう酷暑と形容すべき状況に変化しつつあった。
山の暑さは対策が難しく、経験的には「蒸し暑い」というのが一番バテ易い状況だと感じている。


[ 08:00 ]
8時過ぎのヤビツ峠行のバスに乗れるよう、秦野駅に集合。
この暑さの中でも、ヤビツ行のバスは満員御礼。増発の臨時便も満員御礼。
これだけ暑ければ、みんなもっと高くて涼しい山に向かっているかと思ったけど、
それでもまだまだ丹沢は人気らしい。


[ 09:15 ]
ヤビツ峠に到着。
ここから登山口までは恒例の長い舗装路だが、この暑さともなると一層恨めしい。
相変わらずロードバイク組も大勢居たけど、やはり体調の不安を訴えている人がチラホラ。
とは言え、昼過ぎに向かって暑さは増す一方なので、午前中に距離を稼いでおかねばならない。





[ 09:45 ]
今回はいつもの登山口をスルーして更に舗装路を歩き、菩提峠から登山道に入る。
何故こちらからアクセスしたかと言うと、メインの登山口からはしばらく陰気な上りが続くのに対し、
こちらの方が若干雰囲気が良いと聞いたから。(別にメインの方も雰囲気が悪いわけではない)
実際に歩き始めてみると、なるほど確かにメインのコースよりも若干視界が開けている。




それと、こちらのルートの途中には「日本武尊の足跡」と呼ばれるポイントがある。
どうやら、丹沢周辺は日本武尊の伝承に係るものがポツポツとあるようだ。




[ 10:20 ]
登り始めてから30分ちょっとで、お目当ての「日本武尊の足跡」が登場。
まず頼りなさげな木の鳥居があるのだが、そこには「奮跡の社」と記されており、
これがまた黒縁の金文字と言う妙に下品な感じで、日本武尊とミスマッチ極まりない。
奥に進むと、祭壇のような突き出た岩の先にこじんまりとした社が設置されていた。
特に説明書きのようなものは無く、この場所と日本武尊との繋がりがよく分からなかったが、
適度な木陰で小休止するには丁度良い。

後で調べたところ、岩場の中に足形の窪みがあり、それが日本武尊の足跡だという話らしい。
伝説では水が絶えず湧き続ける場所とのことだが、今は涸れてしまっている。無念。




日本武尊の足跡から10分強上ると、お待ちかねの展望が得られるようになる。
・・・のだが、展望が得られるということは、つまり陽射しをまともに浴びる形になるわけで、
既に真夏の様に暑いこの日にあっては、嬉しいだけでは済まされない怖さも同時に感じた。
それでも、見晴らしが良いというのはやはり素晴らしいもので、汗を滴らせつつも足取りは軽やか。

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[ 10:55 ]
日本武尊の足跡から30分で二ノ塔に到着。
眺めも上々の休憩スポットだが、あまり広くはない。
団体客で賑わっていたので、ここから15分の三ノ塔まで行ってしまうことにする。




[ 11:10 ]
こちらはかなり広々とした三ノ塔。展望の面でもこちらに軍配が挙がる。
休憩すれば体力は回復するのだが、とにかく暑いので地味に消耗し続ける過酷な状況。
各々、持ってきたウィダーや塩飴等で補給をして、長丁場に備えなければならない。




相変わらず憎らしいほどの快晴なのに、嫌でも気になるのは塔ノ岳に乗っている厚い雲。
何だかこの状況、4年ぐらい前 にも遭遇したような・・・
実はその際も今回の3人+今回参加出来なかったもう1人というメンバー構成で、
その内の1人は4年前が2,000m級初挑戦、そして今回は山泊初挑戦というタイミング。
折角のメモリアルな山行なのに、これは切ない。
ただ、自分個人として振り返った場合でも、実は塔ノ岳での微妙な天候には結構遭遇している。

初めて登った 8年前 、ほぼ初登山の友人を連れて行った 5年前 、
そして今年から本格的に山を始めた友人を連れて行った 今年の4月 。
そう考えると、初挑戦の者にはムチから入るのが塔ノ岳の性格なのかもしれない。



三ノ塔からはアップダウンが大きくなり、烏尾山・行者ヶ岳とゴツゴツした尾根道を進む。
特に行者ヶ岳から少し先の鎖場は本ルート唯一の注意ポイントだが、
この日は特に渋滞も無く、比較的スムーズに通過することが出来た。




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[ 13:30 ]
比較的順調に進んで、あとはいよいよ塔ノ岳に取り付くのみとなったところで、
とうとう恐れていた分厚い雲の中に突入。
これまでの快晴が嘘のように、真っ白で幻想的な世界へ・・・
登っている間は涼しくて悪いことばかりじゃないけど、この様子では、
山頂に着いたら雲が抜けるなんて都合の良いことは期待出来そうにない。
文字通りの暗雲立ち込める状況で、高度に反して我々のテンションは下がる一方。




[ 13:50 ]
塔ノ岳山頂に到着。やはり何も見えず。
山頂は風が強く、しかも水滴混じりでじわじわと身体が冷える。
暑さを見越して持ってきた恒例の冷やし担々麺も、この日ばかりは感動が薄かった。
ちょっと待ったぐらいでは天候が上向きそうにないので、諦めてさっさと丹沢山へ。




丹沢主脈からはブナが増えるので、ガスっぽい天候も雰囲気が出て、それなりに楽しめる。
道も穏やかで歩き易く、表尾根とはかなり趣が異なるコースだ。
日高を過ぎて竜ヶ馬場を越える頃には、雲間から青空が覗き始めるようになってきた。
これは晴れたというよりも、塔ノ岳に滞留している雲から出たというのが正確なところだろう。





[ 15:15 ]
丹沢山山頂、そして本日の宿泊所であるみやま山荘に到着。
5年前は平日でガラガラだったけど、今回は我々の前に10人弱の先客が居るようだ。
玄関で受付を済ませたら、まずは2階で荷卸しと着替え。
汗を掻いたり雨風に濡れたりしていたので、着替えると生き返った気分になる。




夕飯は初回グループだが17時からなので、それまでは表のベンチでビールを飲んだり、
友人が持ってきた懐かしいカードゲームに興じたり、山特有の贅沢な時間の使い方でのんびりと過ごす。




[ 17:00 ]
みやま山荘の食事は、丹沢山系随一との呼び声も高い。
前回も美味しかった記憶があるし、やはり今回も美味しかった。
金峰山小屋 の洋食も特別感があって感激したけど、こちらは和食の王道って感じで心休まる感じ。




夕食後は再度のビールで乾杯。
裏手のベンチでカードゲームをやっていると、ご主人がやってきて、
ベンチが汚れているからと、御座代わりの新聞を手渡してくれた。
拡げてみるとスポーツ新聞で、「梅雨時期はヤレるチャンス by加藤鷹」とか書いてあって盛り上がる。




20時の消灯までに荷物を整理して、明日の出発に備える。
3時半起床・4時出発の予定なので、頼んでおいた翌朝のお弁当を夜の内に受け取る。
出掛けに他の宿泊客の迷惑にならないよう、予めザックを階下に下ろして準備完了。




[ 20:00 ]
歯を磨くために外に出ると、雨こそ降っていないものの、あまり芳しくない空模様だった。
快晴まで望むのはやや厳しいように思えるけど、何とか降られずに済むことを祈るばかり。



2日目 に続きます。


▲酷暑の丹沢主脈・主稜縦走 2日目 - 塔ノ岳・丹沢山 (1,673m)
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丹沢山 みやま山荘 / 金峰山小屋

 





【 登山データ 】

塔ノ岳 1,491m 〜 丹沢山 1,567m (神奈川県 丹沢山系)


コース:秦野駅→ヤビツ峠→菩提峠→日本武尊の足跡→表尾根(二ノ塔→三ノ塔→烏尾山→行者ヶ岳→
→新大日→木ノ又大日)→塔ノ岳→丹沢主脈(日高→竜ヶ馬場)→丹沢山(みやま山荘)

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