▲秋目前の単独行 - 四阿山・根子岳 (2,354m)

2017年10月09日 (月) 23:18

7月に 那須岳 に登って以来、公私共にバタバタしていて夏山を逃してしまっていたので、
満を持して秋の山行を計画。
貴重な1回をより充実したものにしようとあれこれ考え、ちょっと遠い上信越の四阿山を目指すことにした。
仲間内のスケジュールを調整している余裕も無いし、どの道夜中にスタートする必要があるので、
今回は1人で車を飛ばしてみることにする。


 


上信越と言っても非常に広いが、今回向かうエリアは 軽井沢 と草津に行ったことがあるぐらい。
親ぐらいの世代だと菅平高原と言えばピンと来る人も多そうだけど、自分としては未開の地である。
強いて言えば、去年の大河ドラマ「真田丸」の上田が近いっぽい、という程度だ。
とりあえず練馬ICから関越道に入り、藤岡JCTで上信越道で東部湯の丸ICに下りれば良いらしい。
ナビによれば、渋滞を避ければ3時間ちょっとで着くとのこと。

午前3時に家を出て、ひたすら関越道を北上。
快調に飛ばして上信越道に乗り継ぎ、まずは甘楽PAで小休止。
夜中に人気の少ないSA・PAでまったりするのも、極上の一時だ。

軽井沢に近付くと、急に霧で視界がボヤけて突然の50キロ規制。
前日もこの日も都内は27度まで上がるようなタイミングだったので、案の定といったところだが、
軽井沢を過ぎると霧も晴れて、快適な夜のドライブを再開。

東部湯の丸ICを下りたら、あとは山際をダラダラ走って30分ちょっとで 菅平牧場 に到着。
牧場の入口で入場料を払うシステムだが、朝6時では人も居ないので、帰りに払えば良いらしい。
駐車場はかなり広く、この時間ではガラガラで止め放題。
自分の到着と前後して、他にも5台ぐらい車が停まっていたようだ。
牧草地には、3頭だけ牛が居る。


 


駐車場脇のトイレを借りた後、予め記入していた登山届をボックスに投函して、6時丁度にいざスタート。
四阿山へはトイレの右に延びる根子岳経由の登山道と、トイレの左脇の道を少し進んでから
中四阿経由とする2つの選択肢があり、今回は後者をチョイス。





真っ直ぐ延びる丸太の階段を登り、まずは十数分で地図に展望台と記されていた場所に到着。
階段系の上りは思いの外ハイペースになってしまいがちで、これが最初にあると結構息が上がる。
ちょっと早いけど写真を撮りがてらの小休止として、逸る気持ちと乱れた呼吸を整える。
展望台とは言っても、駐車場時点でそれなりに標高を稼いでいるため、展望台に着く前から展望は良い。

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展望台を過ぎると、笹とダケカンバの美しい登山道に変化。
本に「案外シンドい」と書かれていた通り、キツ過ぎないけどそこそこの勾配といった具合の道が続く。
約3ヶ月ぶりの鈍った身体には、丁度良いぐらいの負荷だ。
ダケカンバが疎らなので視界は広く、振り返ればそれなりに展望があるので、気分も上々。
ちなみにこの時間帯に笹の道を通ると朝露で靴がグショグショになることがあるが、
道がそこそこ広いので、この日はスパッツを装着しなくてもギリギリ大丈夫ぐらいの状況だった。
一時的に綺麗な朝焼けが見られたものの、根子岳山頂に近付くに連れてガスが濃くなっていく。





7時25分、根子岳山頂に到着。
山頂は地味ながらも広く開放的で、特に西側の展望が素晴らしい。
着く直前まではほとんど真っ白な世界だったけど、着いたと同時に雲が晴れて、
遠くの山々が見渡せるようになった。何とも粋な計らいじゃないか・・・



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根子岳を発つ頃には再び雲に覆われて、また真っ白な世界を進む。
上ってきた西側の斜面は穏やかな印象だったけど、東側は一転してゴツゴツとした岩稜地帯。
山頂直下の「鬼遊びの庭」なる区間は巨岩が立ち並ぶ尾根で、
危険な箇所はないものの、全く別な山を歩いているような気分を味わえる。




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根子岳と四阿山を繋ぐ鞍部は、地図に「大隙間」と記された広大な笹原だった。
すっかり雲は抜け、今後の天気は心配無さそう。正面にドッシリ構える四阿山が頼もしい。
振り返れば、笹に覆われて青々とした根子岳も美しかった。





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四阿山に取り付くと、思ったより斜度のある勾配がしばらく続く。
多分、今回の道程でここが一番キツい区間だと思うが、引き続きの笹とカンバの林は
丁度視界の高さが抜けているので、鬱蒼とした印象は無く歩き易い。



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8時45分、四阿山と根子岳、そして下りに使う予定の中四阿を結ぶ分岐を通過。
ここからは木々も疎らで展望が良く、目指す四阿山山頂もあと少し。

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養生の為の木道を登り、9時丁度に四阿山山頂に到着。
山頂には2つの祠が建っているのだが、これは今宮白山権現の奥宮と山家神社の奥宮とのこと。
360度の展望は百名山の名に違わぬ見事なもので、北・中央・南アルプスは言うに及ばず、
浅間山、甲武信ケ岳、金峰山、瑞牆山 瑞牆山、草津白根山等など、数え切れないほどの山々が顔を揃えている。
丁度自分が到着したタイミングで、遠くに富士山も姿を現していた。
前日も好天だったけど、今日はそれにも増して最高の山日和だ。

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祠の脇の岩場に腰を下ろして、いつも通りの朝食でお腹を満たす。
今年はそれほど回数は登っていないけど、社員旅行の八丈富士7月の那須岳
そして今回と素晴らしい展望に恵まれて充実している。
夜中から車を飛ばして来ただけの甲斐はあった。

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40分ほど山頂に留まって、いよいよ下山。
まずは来た道を引き返して木道を下るが、中四阿に向かう前に、
地図で気になっていた「嬬恋清水」という湧水に立ち寄ってみることにする。
そもそもかなり暖かくなる予報が出ていたが、歩いていると暖かいというより暑いに近く、
下りは長袖の化繊シャツ1枚を腕まくりして丁度良いぐらいの陽射しだった。




木道の途中に中居峠方面に南下する分岐があり、自分の足なら往復30分ぐらい。
結構下るので帰りはちょっとシンドいが、開けた山の斜面にポツンと現れる湧き水で、
山頂に近いのに一年通して涸れることが無いというのは、ちょっと珍しい。(関東最高地点の湧水)
何より、山岳信仰とも密接に関わる霊水とのことなので、これをスルーするわけにはいかないだろう。






かなり冷たいとの情報もあり、夏日のように暑くなったこのタイミングなら、きっと美味しいはず。
・・・と思って飲んでみたら、これが何とも非常に苦い。苦みがずっと口の中に残る。
これは・・・ 美味しくない・・・
どうやらマグネシウムの含有量が多いと苦くなるようで、勿論身体に悪いわけではないと思うが、
渇きを癒したり涼を取るためにゴクゴク飲めるようなものではないことは確か。
霊水っぽいと言えば霊水っぽい?とか何とか自分を慰めつつ、元の木道に戻ることにする。
味はちょっと残念だったけど、イベントとしては十分満足出来たので、
四阿山に登るなら毎回立ち寄りたいぐらいには面白かったかな。



 


木道まで戻ったら、あとはひたすらガシガシと下り、
根子岳と中四阿との分岐を今度は中四阿方面に向かう。
こちらのコースは小さな岩がゴロゴロしていて若干歩きづらい代わりに、泥濘はほとんど無い。
南側の展望が良い区間も長く、雄大な景色を眺めながら気分良く下山することが出来る。



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途中、赤い葉の低木が群生している斜面があり、最初は紅葉かと思った。これは何という木だろう?
紅葉のようでもあり、花畑のようでもあり、なかなか美しいポイントだった。
ちなみに所々だが本当に紅葉している木もあり、少し早い秋の訪れを感じることが出来た。

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中四阿の手前は荒廃地が多く、振り返ると四阿山の大きさと相まって迫力十分。
中四阿自体はコース上の小ピークといった感じで登り返しが小さいが、
露出した岩々と低木の斑具合が面白く、好展望も含めてユニークな山だ。

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中四阿以降は下り一辺倒の道となり、延々と標高を下げ続ける。
これを上るとなると、個人的には結構ダレるんじゃないかと思うのだが、
上って来る人もそれなりに多く、やはり一様にキツそうな表情を浮かべていた。

そう言えば、根子岳からのルートと同様にこちらも笹が多いが、こちらは道幅が狭い区間が多く、
早朝だと朝露に濡れるリスクが多いと思われる。

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下り切ると大明神沢を渡って牧場脇に出る形となるが、その区間が割と長い。
地図では沢に架かる橋に「老朽化注意」と書かれていたが、別段朽ちている様子は無かった。
ただ、丸太を縦に並べただけのものなので、濡れている場合や増水している場合など、
コンディションによっては注意が必要になるかもしれない。
ちなみにやっと牧場に着いたと思ってからも、駐車場までは意外と距離があるので、
精神的な余力は残しておこう。






12時に牧場の駐車場に帰着して、無事に下山が完了。
駐車場近くの売店にはソフトクリームや牛乳があるが、事前に調べた情報によると、
ソフトクリームは全然生乳感がなく、その辺のラクトアイスと変わらないとの酷評が目立つ。
それならと思い牛乳を飲んでみたんだけど、牧場に期待する濃厚さは全然感じられず・・・


 


まだ12時過ぎだったし、折角の遠征なので 鹿沢温泉 辺りに寄って帰ろうかとも思ったのだが、
3連休最終日+快晴という条件を考えると、ここからのプラス2時間は結構博打な気もする。
幸い、四阿山は期待以上の成果だったこともあり、今回はどこにも寄らずに直帰することにした。

結局のところ、12時半に現地を発っても、ちょこちょこ緩い渋滞にハマって帰宅したのは18時少し前。
往路は3時間だったので、2時間ぐらいは余計に掛かっていることになる。
温泉に寄っていたら、帰宅は何時になっていたことやら・・・
関越道だから渋滞も大したことないだろうと、舐めて掛からずに正解だった。


今年は回数こそ多くないものの、展望に恵まれた山行が続いている。
今のところ、年内に残す計画はあと1回なので、この調子で最後まで完走したいところだ。



▲山と温泉の協奏曲 - 那須岳 (2017.07.15) / ▲聳え立つ岩の城 - 瑞牆山 (2016.09.10)
▲紅葉&新エリア開拓 - 金峰山 (2013.11.18) / 今回は快晴 - 軽井沢自転車周遊 (2013.05.05)
菅平牧場 / 鹿沢温泉

 


【 山行データ 】 四阿山 2,354m (長野県・群馬県)
コース:佐賀平牧場→根子岳→大隙間→四阿山→中四阿→菅平牧場

【 メモ 】
牧場の駐車場は広く、牧場目当ての観光客が少ないシーズンであれば、溢れる心配は少ない。
牧場からは根子岳方面と中四阿方面へのコースがあり、分岐にトイレと売店m登山届ポストがある。
どちらのコースも極端な急坂や岩場は無いが、上り(下り)一辺倒の区間が比較的長い。

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