▲春のお手軽ボーナス山行 - 浅間嶺 (903m)

2019年03月24日 (日) 19:53

先日購入した『 ケストレル38 』のテストも兼ねて、春の山行を計画。
最初は春分の日に雁ヶ腹摺山に行こうと考えていたのだが、天候が思わしくなく、次の週末も氷点下10度になるという予報が出ていたため、今回は諦めて浅間嶺のお気軽ハイクに切り替え。
半日以下の行程なので必要最小限の構成だと荷物が少なく、ケストレルの容量に見合わないので、現状考え得る装備を有るだけ詰め込んで1泊レベルの重量感に嵩増しした。


 


5時に久我山を出て、6時過ぎには武蔵五日市駅に到着。すぐに来るバスに乗り、7時にはスタート地点の浅間尾根登山口バス停に降り立つ。この辺りの山だとコースタイムが短いので、朝一の便に乗る人は少な目。この日は自分を含めて4人だけで、浅間尾根登山口で下りたのは2人だけだった。
天気は雲1つない快晴だが、前日からの冷え込みで気温は2度しかない。持って来たダウンジャケットを着込んで山行をスタート。




 
バスで来た道を僅かに戻り、脇道に入って舗装路を少し歩く。
5分程進むと「浅間坂」と書かれた巨大な看板が立つ分岐が現れ、それに沿って進むと2015年に改築された民宿が見えてくる。名前が少し紛らわしいが、「 浅間坂 」はこの民宿のことである。
2017年からは600円で利用出来る入浴施設も増築されているようなので、こちらから下山する際には「 数馬の湯 」と共に候補に上がりそうだ。
ちなみに以前登った方のブログを見ると、湧き水が飲める場所があるようなんだけど、この時は気付かなかった。山と高原地図にはそれらしい記載が無いけど、どうなんだろう。



 


浅間坂を過ぎて間もなく、登山道がスタート。
奥多摩エリアらしいスギがメインの植生だが、比較的視界は広めで陰気な感じがなく、道も広過ぎず狭過ぎずで歩き易い。
前日の冷え込みで僅かだが降雪があったらしく、道の脇には若干の雪と霜柱が残っている。



 
登山道に入って30分程上り、最初のベンチが出て来る頃には身体も温まって来たので、ダウンジャケットを脱いで身軽に先を急ぐ。
今回のコースは出発地点から最高地点までの標高差が300mしかなく、それがこの開始直後にあるのだが、1泊想定の荷物を背負っていても息が切れるような区間は皆無。
それなりに人気のコースで道は明瞭、指導標も多く、展望ポイントも度々出て来るので精神的もストレスフリーである。
それでも朝一は全然人が居らず、誰とも出くわさない静かな山歩きを堪能することが出来る。




 
コース上で数少ないチェックポイントの1つ「サル石」。
猿の手形が付いているらしく、看板にも「よく探せばわかる」と書かれているが、ちょっと見たぐらいでは全然判らなかった。看板の端にも「全くわからん」とイタズラ書きされている始末。



 
時折、道幅が狭く片側が急斜面になっている区間も出て来るが、スリッピーだったり傾斜していたりするわけではないので、気を抜かなければそれほど危険ではないだろう。


 
今回のコースで最高地点となる「一本松 (一本杉)」。
コースから外れてちょっとだけ上る形になるようだが、木に覆われているし、ここまでの道中でも展望は十分に得られているので、今回は踏まずにスルー。


 
橋が老朽化しているため、半月ほど前に取り付けられた注意書き。今のところ、踏む場所を見極めて渡れば問題は無さそう。
それなりに人が多い山域なので、比較的保全がしっかりしているようだ。



 
人里峠を過ぎると、北側が大きく開けた尾根道となる。この展望は見事。
また、猟銃を持った猟友会の方々と擦れ違った。うーん、熊かなぁ。

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見晴らしの良い尾根から僅かなアップダウンを経て、浅間嶺休憩所に到着。
立派な東屋と綺麗なトイレが設置されていて、やはり北側の展望が良い。ここでも十分に良いポイントだが、浅間嶺のベストポイントはこの先。



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休憩所前の斜面をちょっと上れば、山と高原地図で「展望台ピーク」と記載された場所に辿り着く。
最高地点は先程通過した一本松よりも30mほど低い903mだが、360度の展望はさすがの一言で、真っ白に雪を被った富士山も遠くに顔を覗かせている。



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バス停から2時間ちょっとで難なく着いてしまったため、まだ9時半。昼食には早過ぎるのでさっさと下山しようかとも思ったが、さすがに勿体無いのでカップ麺を食べて大休止。
気温も10度近くまで上がり、風もほとんど無いので、ウインドブレーカーを羽織れば十分なほどに暖かい。


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30分程の大休止を終えて、惜しみつつ浅間嶺を出発。


 
ここまでのコースは基本的にドライコンディションだったのだが、浅間嶺から東側に下り始めて20分ぐらいの区間はスリッピーな泥が所々にある。
とは言っても、かなり緩やかで道幅も広いので、それほど危険を感じるようなことは無かった。


 
下り始めて間もなくの分岐からは幾つかのバス停へのアクセスが可能だが、今回は「払沢の滝入口」を目指す。折角なので、東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれた 払沢の滝 を見て帰りたいからである。
紅葉や氷瀑といったベストシーズンではないのは残念だが、今回は下見ということで。



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「払沢の滝入口」への登山道は、途中から岩混じりのゴツゴツとしたコースに変わる。往路に比べると多少歩きづらいが、それでもタイムを稼げるぐらいには均されているので苦労はない。
また、この日唯一の給水ポイントもある。水量は豊富。



 


下山を始めてから30分ちょっとで、昨年閉店してしまった「そば処 みちこ」の前を通過。入口にはとても丁寧な挨拶が記されていました。
建物はなんと400年前からのもので、子孫の方々が蕎麦屋として2000年にオープンさせたのだとか。
ホームページもあるけど、数日後に「Yahoo! ジオシティーズ」がサービス終了となり、ホームページも運命を共にしてしまうことと思われるので、リンクは貼らずにおきます。
今回歩いた浅間尾根は、かつては甲州古道と呼ばれる重要な街道の1つ。今となっては林業や山行で歩く人が居るだけになってしまったけど、現代とは全く異なる人や物の流れがあったのだと思うと、少しは下調べしてから歩いてみるのも良いかもしれない。




 
「そば処 みちこ」から間もなく林道に合流し、5分も経たずに峠の茶屋。払沢の滝方面から来た際のベースになりそうな場所だが、この日は休業していた。




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舗装路歩きを再開して、時坂峠を経由してから里に下りる。
時坂峠以降の林道はぐにゃぐにゃ曲がって結構な距離があるものの、それをショートカットするように登山道が付いているので、案外サクサクとバス停まで下っていくことが出来る。




 


11時20分に下山。泊まりやナイトハイク以外で午前中に下山したのは、何気に初めてかもしれない。

下山場所が払沢の滝入口なので、そのまま払沢の滝を目指して進む。
アスファルト舗装はされていないものの、おが屑が敷き詰められた遊歩道なので、スニーカーでも問題無く歩ける。日本の滝百選に選ばれていることもあり、完全に観光地といった雰囲気。
こちらを起点にすれば、人が居ない静かな滝見物が出来たかもと思う反面、そこから山行に再スタートする気力が湧かなかったかもという気もする。



 
入口から10分程で滝に到着。
全4段で落差は62mとのことだが、遊歩道から見えるのは最下段の23.3mのみ。今回は水量がそれほどでもなく、新緑には早いし氷瀑には遅いという中途半端なタイミングだったせいか、あまり印象に残るような素晴らしさを感じることは出来なかった。
まぁ今回は浅間嶺のついでに労せず観ることが出来たので、オマケとしては十分な取れ高だったと言える。


 


バス停に戻って12時半のバスに乗り、13時前に武蔵五日市駅、14時過ぎには帰宅という十余年の登山史でも稀にみるスピードハイクが完了。
逆ルートなら下山口に「浅間坂」や「数馬の湯」といった入浴の選択肢もあったのだが、払沢の滝入口だとバスで少し戻って「 瀬音の湯 」というのが唯一の選択肢。今回は楽過ぎて汗も掻かなかったし、夕方から別件を消化したい想いもあったので、ひたすら真っ直ぐ帰ることにした。



 
今回デビューを飾ったケストレルのテスト結果も上々だったし、陣馬山に次ぐ入門用の山を開拓出来たという点でも、なかなか実りの多い山行だった。



△オスプレー | ケストレル 38 (2019年モデル) (2019.03.01)
民宿 浅間坂 / 檜原温泉センター 数馬の湯 / 払沢の滝 / 秋川渓谷 瀬音の湯

 


【 登山データ 】 浅間嶺 903m (東京都)

コース:浅間尾根登山口→数馬分岐→一本松(一本杉)→人里峠→浅間嶺(休憩所・展望台)→峠の茶屋→時坂峠→払沢の滝入口

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