▲嵐の前の突貫ハイク - 平標山・仙ノ倉山 (2,026.3m)

2019年09月22日 (日) 23:38

夏前の時点で、今年の泊まり山行は苗場山にしようと決めていた。
今回は 春の伊豆ヶ岳 に続き、古い友人が久々の泊まり山行に復活することになっていたので、フルメンバー+1で楽しみも倍増。
ところが、今年は週末に祟ることの多い悪天候が再び台風として渡来し、1日目の午後〜2日目は大荒れの予報となってしまった。これでは流石に強行は無謀。
予てより苗場山に程近い平標山と仙ノ倉山をリストアップしていたことを思い出したので、前日に急遽プラン変更し、何とか中止しない方向で進めることになった。


 


八王子の友人がレンタカーでメンバーをピックアップして、練馬から関越道で北上。個人的には 先月の武尊山 とほぼ同じプランだ。

0時半過ぎに現地の平標登山口駐車場に到着。
既に標高が1,000m近くあるため、夜は相応に冷える。感動するぐらい綺麗なトイレが設置されていて、何とウォシュレットまで完備。
大荒れの予報でキャンセルが多かったのか、同料金のままサイズアップでVOXYを借りられたので、男5人でも広々と仮眠出来るのが有り難い。

 


5時に起床。日の出前だが空は朝焼けで赤く染まり始め、午前中の晴天を約束してくれている。
寒いので車内で食事と着替えを済ませて、6時少し前に駐車場を出発。登山届はトイレの脇に設置されているので、忘れずに提出しておこう。






森の小道を抜けて、少しだけ舗装路を歩く。先には最初に通過する松手山の鉄塔が見えていて、目標が分かり易い。




国有林の看板と赤い幟 (山火事用心) が見えたら登山道がスタート。
地図で分かっていたことだが、今回初めに取り付く「松手山コース」はこの登り始めが一番の急登区間となっている。よく整備されているものの、とにかく丸太の階段を上り続けるのがシンドい。
コース上に「一合目」「二合目」と書かれた柱が設置されていて、これは多分、平標山に対する表記だと思われる。




30分弱登ると早くも展望ポイント。苗場山スキー場のゲレンデを含め、背後の山々が見渡せる。
引き続き急登はキツいが、以降はちょくちょく展望を得られるようになるので、精神的な負荷は控えめ。




登山道に入って1時間ほどで、最初に目指していた鉄塔に到着。
この鉄塔自体が何ということは無いが、とりあえず第1チェックポイントということで一区切り付けられるだろう。
コース中にベンチが無いので、鉄塔根本のコンクリ部分に腰を下ろせるのも嬉しい。



▲ 別ウィンドウで全天球写真を表示します



鉄塔以降も上りは続き、30分ほど進むとようやく松手山の山頂。標高1,613.8m。
あまり広くないし、展望もコース上と大差無い。それほど印象的とは言えない山頂だが、この先に控える平標山を含めた景色はそれなりに見事。
ただ、ここまでの天気は素晴らしい快晴ながら、気になるのは平標山に掛かる雲だ。




▲ 別ウィンドウでパノラマ写真を表示します

 


松手山以降は見晴らしの良い尾根が基本となり、傾斜もなだらかで歩き易い。北側には湯沢方面の山々も見渡せるようになる。
予報通り、稜線の風はなかなか強く、午後に向けて荒れてくるのがハッキリ分かる。あまり悠長に構えている余裕は無さそう。平標山も時折雲に覆われるが、しばらくは晴れたり曇ったりの繰り返しだろう。




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山頂直前のザレ場を越えて、9時少し前に平標山に到着。標高1,983.8m。
数分前までは何とか晴れていたのに、到着したタイミングでは薄い雲に覆われて視界は今ひとつ。



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ここまではとりあえず順調に来たと言えるのだが、問題はこの先。目指す仙ノ倉山までは1時間弱の道程ながら、どう見積もっても天候悪化が避けられない。
強風は確実として、いつ雨が降り始めてもおかしくないし、展望の点ではここまでの間で十分得られているとも考えられるが…
当面は薄い雲の動きがある程度で、本格的な雨雲は付近に無いと判断して、ひとまずこのまま仙ノ倉山を目指すことにする。

 


平標山と仙ノ倉山との鞍部は、草原上の素晴らしいコース。
快晴と嵐が目まぐるしく入れ替わる状況に翻弄されながらも、時折現れる大パノラマに魅せられて必死に進む。



▲ 別ウィンドウで全天球写真を表示します



幾度かの小ピークを経て、9時半に仙ノ倉山に到着。標高2,026.3mはこの日の最高地点、そして二百名山の一座でもある。
覚悟の上だったのでショックは無いが、やはり雲に覆われて展望は皆無。雨こそ降っていないものの、凄まじい湿気を含んだ強風の中では、あっと言う間に衣服が濡れてしまう。まずはレインウェアを着込んで消耗を避けなければならない。





少し悩んだが、道中よりは風が弱まっており、もしかすると雲が晴れる瞬間があるのではという期待から、予定通り山頂で食事を摂ることにする。




食事中、目論見通りに雲が切れる瞬間があり、待ちに待った360度の展望を堪能することが出来た。
ただし、雲が切れるのも一瞬なら、雲に覆われるのもまた一瞬であり、カメラを構える頃には再び五里霧中。展望を得られるのは10分に一度、10秒のみといった状況だ。
しばらく落ち着いていた強風も、下山を開始する頃には再び荒れ模様。結果的には良いタイミングだったのかもしれない。

 


30分ほどで平標山に戻るが、仙ノ倉山〜平標山の間はもう、雲が抜けることは無かった。
復路はここから南に下山して、平元新道〜上信越自然歩道を巻く形で駐車場を目指す。林道までの下りが結構キツく、距離もやや長くなるが、林道に出てしまえば雨でも問題無い。
松手山コースは最後の最後に急坂が待っているので、そこで降られることを嫌っての選択だ。



山頂からの下りは木の階段が延々と続き、疲労した足腰にはやや堪える。晴れていれば正面が素晴らしい展望だったはずなのだが…



山頂から30分で「平標山の家」。
あまり情報が無く分かっていなかったのだが、10年程前に新築された綺麗な山小屋だった。5〜10月は有人で宿泊も可能らしい。
小屋の前には仙平清水なる湧き水もあり、給水が可能。チップトイレもある。



 


平標山の家以降も比較的急な斜面をガシガシ下る。山頂から小屋までの区間も含めて、本当に下り一辺倒。このコースは上りに使いたくない…
途中、メンバーの1人が腹痛 (および便意) を訴えたため、ストッパと正露丸を処方して何とか踏み止まらせるというスリリングな一幕もあった。



小屋から50分で上信越自然歩道に合流。登山道はここで終わり、以降は砂利の林道となる。駐車場までは1時間近く掛かるものの、ここまでで一気に標高を稼いだ分、傾斜は緩やか。
これで天候が悪化しても駐車場まで不安無く歩くことが出来ると思ったが、下ったことで雲から抜けたらしく、下の方は当分振り出しそうな気配は無かった。
リスクヘッジの観点で選択したコースだが、降らないなら降らないに越したことはない。濡れた装備で車に戻るのは、単純に面倒極まりないものだ。




登山道終点から25分でゲートを抜けて、駐車場までは岩魚沢林道を更に15分。


 


13時半、駐車場に帰着。今のところ、しばらく雨の心配は無さそう。
荷解きと着替えを済ませて、近場の入浴施設を検索。車で5分ちょっとの距離に 宿場の湯 という丁度良い温泉を見付けたので、そこに向かうことにする。
駐車場は1日500円との情報もあったが、現在は値上がりしたらしく600円。ただ、宿場の湯の割引券 (600円→480円) を貰えたので、トータルではなかなかお得。





こじんまりとした、宿場の湯。
露天風呂が無いのは残念だが、時間帯のせいか空いており、サウナ&水風呂があるのはプラスポイント。
夕食をどうしようか相談し、やはりラーメンだろうという結論に至ったのだが、目指すラーメン屋の開店時間まで2時間近くある。帰り道の疲れも考慮して、休憩室で仮眠することに。




今回の山行を締め括るべく、白羽の矢を立てた「ラーメン香華」。月夜野ICから近いので、関越道に乗り易いのもメリット。
開店少し前に着いたタイミングでは我々しか居なかったのに、15分も経つと駐車場は満車状態。どうやら地元の人気店らしい。
各々、現在の一押しメニューである「濃厚鶏白湯らぁめん (白/黒)」を注文。白はベーシックな白湯 (ただし濃厚) 、黒はそこに麻油と黒胡椒等でジャンクに振った派生メニューとのこと。
山から戻った空腹野郎の胃袋には少々食い足りない感じもあったけど、想像の上を行くなかなかの美味しさだった。


 


店を出て、そのまま関越道に乗って東京を目指す。
本格的に走り出す前に、まずは 赤城高原SA で土産物を物色。友人曰くホルモンがおススメとのことで、それと菓子類を購入した。




あとはひたすら走るのみだが、3連休の中日でも関越道は渋滞。高坂SA付近で30km・90分は、まぁそんなもんかなといった感じ。
それでも武尊山の帰りが1人だったことを思えば、今回は5人居て睡魔と無縁で走れるのは心強い。温泉の休憩所で仮眠を取ったことも効いている。
20時半に練馬に戻り、あとはメンバーをドロップして終了。自分は吉祥寺に21時着、21時半に帰宅だった。



今年は山に限らず、雨に祟られることがとにかく多く、今回も悩まされた。
何とか中止を回避して充実した山行に出来たので悔いは無いが、貴重な年1回の泊まり山行をこういう形で消費してしまったことは痛恨の極みという他無い。
来年ともなるとまだ随分先の話になってしまうが、少しでも早くリベンジマッチに挑めるように準備を進めたい。



▲下りは長いが好バランス - 伊豆ヶ岳 (2019.05.11) / ▲アブと湿度の百名山 - 武尊山 (2019.08.18)
宿場の湯 / 赤城高原SA (上り)

 


【 登山データ 】 松手山 1,613.8m 〜 平標山 1,983.8m 〜 仙ノ倉山 2,026.3m (群馬県・新潟県 三国山脈)

コース:平標登山口駐車場→(松手山コース)→松手山→平標山→仙ノ倉山→平標山→平標山の家→(平元新道)→(上信越自然歩道)→岩魚沢林道→平標登山口駐車場

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