▲紅葉真っ只中 - 2年振りの雲取山(2,017m)

2009年11月09日 (月) 21:38



10月に友人と泊まりで雲取山に登ろうとしていたのだが、
メンバーそれぞれの都合が合わず延期になっていたので、
先週の土日、満を持して登ってきた。
 
雲取山は東京都の最高峰で、東京都・埼玉県・山梨県に跨っている。
自分は一昨年に仲間内5人で秩父側から登っており、今回は2回目。

当初は前回と同様、秩父の三峯神社から南下して山荘を初日の終点とし、
翌日山頂を経て奥多摩に抜けようと思っていた。
しかし、三峯神社までのバス時刻の都合上、登山開始が昼前になってしまい、
日没が早い今の季節は、日没前に山荘に辿り着くのが難しいという判断から、
今回は奥多摩の鴨沢バス停からスタートするルートに変更した。

こちらは前回下山に用いたルートを逆走する形で、道が広く整備されており、
コースタイムも三峯神社からのルートより1時間ほど短い。
9時半にはスタート出来るので、時間にもそこそこ余裕がある。



当日の天候は快晴。
ここ数日は雨が降っていないので、コースコンディションも非常に良好。
予定通りに集合して準備を済ませ、9時半に鴨沢のバス停を出発。
自分達の他に、登山者は20名弱ぐらい。
ここから登るならほぼ雲取山一択なので、同じ雲取山荘に泊まるか、
手前の幕営地でテント泊するかのどちらかだろう。



この時季は道に落ち葉が敷き詰められ、足場のクッションが利いて歩き易い。
最初のピークである七ツ石山まで、予定より30分早く到着。まずはここで昼食とする。
七ツ石山の山頂は見通しが良く、先にある小雲取山や西側の山々を見渡せる。
この頃には雲が出始めて快晴とはいかなかったが、木陰の少ない山頂で休むには好条件。
ちなみに奥多摩には「六ツ石山」というのもあるが、「五ツ石」や「八ツ石」は無い。

七ツ石山以降は視界が開けた尾根歩きが続く。
1時間ほどで奥多摩小屋を過ぎ、このルート最大の斜度を誇る傾斜を登る。(上の写真2枚目)
傾斜はなかなかキツいが、長くはないし、道も綺麗なのでほとんど危険は無い。
ここまで難所らしい難所が無かったこともあり、楽しんで登ることが出来た。
振り返ると、ここまでの尾根伝いのコースを一望出来るので見返りも十分。

ここまで来れば山頂まで残り僅か。体力的にもまだまだまだ余裕がある。
雲が多くなって展望は無くなりつつあるものの、雨の心配も無いので一気に登る。
この時点の高度は1,900mほどだが、これぐらいになると雲の中に居るような感覚。
風に乗って、目の前を白いモヤが通り過ぎたりするのが面白い。



小雲取山を経て、14時半に雲取山の山頂に到着。
天気が良ければ富士山が見渡せるはずなのだが、残念ながらこの時点では見えず。
小休止の後、反対側の斜面を下りて少しの雲取山荘に向かう。
斜面の木陰に白いものが見えたので、何かと思って覗き込んだら雪だった。
例年の降雪は11月中旬と聞いていたが、先週火曜日の寒波で早まっていたらしい。
気温はー7度まで下がり、雪も3センチぐらい積もったとのこと。




15時15分、本日のゴールとなる山荘に到着。




受付を済ませ、部屋で荷解き。
都合8人の相部屋だったが、我々以外はそれぞれ1人だったらしく、会話が全く無い。
17時の夕食まで1時間以上あるのだが、ちょっと重苦しい感じだったので、
豆炭の炬燵で足だけ温め、外のベンチに場を移して缶ビールで乾杯。

17時から待ちに待った夕食。
先着順で80名ずつ食べ始めるシステムなので、早めに並んで1番で食堂に入った。
この日の献立はハンバーグにポテトサラダ、山菜と冷奴、ご飯と味噌汁にオレンジ。
当然、お腹が空いているので綺麗に平らげてご馳走様。



夕食後は再び外のベンチへ。
日が沈んで、空には星空が広がっていた。どうやら雲は抜けたらしい。
それにしても、日が落ちてからの山頂は本当に寒い。
一昨年登ったのは1ヶ月早い10月初めで、その時もかなり寒かったけど、
やはり雪が降る降らないの季節の寒さは別格。
防寒着を1枚余分に持って来たつもりだったのに、結局全部着て丁度良い気温。
持ってきたストーブでお湯を沸かし、コーヒーとウイスキーのお湯割を飲む。

その後は山荘に戻り、ストーブを囲んでワンカップで乾杯。
明日の日の出は6時8分ということで、4時に起床して4時半山荘を出発、
5時に山頂に到着して1時間ほど日の出を待つというプランを確認。
山荘の消灯は21時なので、4時起床でも7時間寝られる計算になる。

いびき対策用の耳栓と、乾燥対策用のマスクを装着して21時に就寝。




午前4時に予定通り起床。
同部屋の他の登山客はまだ寝ているので、起こさないように静かに部屋を出る。
4時には廊下の灯りが点くので、ボチボチ出発の準備を始める人達も居るのだが、
すぐに出発するというのは我々ぐらいだった。

外に出ると、昨晩以上に満天の星空。
昨日は見えなかった小さな星の光が、肉眼でも見える。
新島でも思ったけど、同じ東京と言えども都心とは「天と地」程の差がある。
そう言えば、こんなにハッキリと北斗七星を見たのは、今回が初めてかも。



山荘から20分ほど登り、一番乗りで雲取山の山頂に到着。
日の出までまだ1時間以上あり、さすがにまだ誰も居ない。
防寒着フル装備なので、登っている間は汗ばむぐらい暑かったけど、
山頂に着くと同時に一気にクールダウン。
寒さは一段と鋭さを増しており、一帯が霜で覆われていた。



5時半を過ぎると地平線が光を帯び始め、日の出までのカウントダウンが始まる。
他の登山客も徐々に山頂に集まってきて、みんなで凍えながら6時8分を待つ。
昨日は雲に隠れていた富士山だが、今日は完璧な秀峰を披露してくれている。
星空、日の出、富士山を短時間でまとめて見られるってのは、何とも贅沢。



日が昇る位置に雲があったため、実際には15分頃に日の出を確認。
いい加減身体も冷えてきたので、お湯を沸かして朝食にする。
今回は昼食をラーメンにする予定なので、時間が掛からない範囲で重複しない、
インスタントのカルボナーラをチョイス。結構美味しかった。



そして今回の目玉の1つが上の動画。
数秒毎に撮影した静止画を繋ぎ合わせてムービーとして出力する
「微速度撮影」が出来る環境があったので試してみた。
暗い内から撮っていたため、日が昇るポイントから微妙にズレてしまい、
朝日そのものをフレームに収めることが出来なかったのだが、
徐々に明るくなっていく空の雰囲気と、雲の流れが見えてなかなか面白い。



山頂から少し下った尾根からのポイント。
個人的に、雲取山で富士山が一番綺麗に見える場所だと思う。



7時半から下山開始。
前日の出発地点である奥多摩方面を目指すのだが、同じルートだと飽きるので、
「三条の湯」という温泉がある隣のルートで迂回気味に下りることにした。
前方に富士山を眺めながら、そこそこの傾斜を一気に下る。

飛龍山への分岐となる「三条ダルミ」を経て、2時間弱で「三条の湯」に到着。
ここの温泉は10時からの営業なので、40分程待って一番風呂に浸かる。
沸かしたてで相当熱い上に塩泉なので、ピリピリして無茶苦茶痛い。
水足しと湯もみをしばらく繰り返し、何とか入れる温度まで下げて入浴。
窓からは紅葉が見えて、何ともいい雰囲気。



10時半に三条の湯を出発。沢伝いに紅葉した渓谷を下る。
30分で山道は終わり、ここから2時間、ひたすら砂利道と舗装路が続く。
傾斜が緩いので足への負担は少ないものの、山道ほどの変化も無いので、
2時間も続くとさすがにちょっとダレる。

13時丁度に「お祭」バス停に到着。1時間ちょっとバスを待つ。
バス停の裏に山荘があったが、今は営業しておらず、自販機も無い。
20分程車道を歩けば出発地点の「鴨沢」バス停に行けるので向かおうとしたら、
うっかり逆方向に歩いてしまい、途中で気付いて「お祭」に引き返す。
結局は当初の予定通り、14時半のバスに乗って奥多摩駅に帰着。
最後は駅前のそば屋(?)で蕎麦を食べて、ホリデー快速で都心へ。


延期が重なり、結構ギリギリのスケジューリングだったけれど、
結果的には紅葉も星空も富士山も朝日もバッチリ観ることが出来た。
今回も1滴の雨にも降られず、未だ泊まりの山行ではパーフェクトが続く。
山の神様、ありがとうございます。


【 登山データ 】



雲取山 2,017m(奥多摩、奥秩父山系)
コース:
 ●1日目 鴨沢バス停→七ツ石山→ブナ坂→奥多摩小屋→小雲取山→雲取山→雲取山荘
 ●2日目 雲取山荘→雲取山→三条ダルミ→青岩鍾乳洞分岐→三条の湯→青岩谷橋→塩沢橋→お祭バス停

鴨沢ルートは道が綺麗で歩き易く、時間の余裕もあるし、景色も抜群。
山小屋泊の入門コースとして絶好のロケーションと言える。
ストックとの相性は全体的に良好。
鴨沢バス停には綺麗な公衆トイレが設置されているが、コンビニ等は無いので、
少なくとも奥多摩駅までで買い揃えておく必要がある。

帰りの三条ルートは変化が多くて楽しいが、急勾配も多いので、
上りのルートとして使うには体力との相談が必要。
前半の舗装路歩きが長いので、三条の湯まで歩くのも覚悟が必要。
お祭バス停周辺には自販機を含めた商業施設が一切無いので、
場合によっては鴨沢バス停まで歩くという選択肢も現実的。

三峯神社からのルートは比較的マイナーで道が粗く、時間的にもギリギリなのでキツい。
アップダウンも結構極端で変化に富んでおり、山慣れしている人なら楽しめる。


▲東京都最高峰 - 雲取山(2007.10.06)

雲取山荘 / 三条の湯
コメント
その頃、御岳山→御嶽神社→七代の滝→ロックガーデン→御岳山→日の出山→つるつる温泉の6時間コースにおりました。

すげぇ綺麗だねぇ。こちらも紅葉はピークでした。
来週、再来週あたりからの落葉も良さそうでしたよ。

上記でヘロってたら雲取は無理だなw
  • by hikaru
  • 2009/11/10 11:26 AM
おつかれさまでした。一緒に参加しましたライオンでございます。

今回は山頂近くでかなりヘロッてました。
もう足はガクガク、目は虚ろ目指す山頂はいずこ・・・
とふらふらでなんとか山頂に着いたことを思いだします。

初日は、残念ながら富士を拝めなかったけど
二日目は素晴らしい富士が見れて本当に心が洗われた気分でしたよ(o_ _)o山荘で買った「雲取山」と毛筆風にバックプリントされたT-シャツも私のベストオブT-シャツとして家で着させてもらっています(笑)。

さて、来年はどうしましょう?それにむけて体力作りしておきます。
  • by ライオン
  • 2009/11/10 6:29 PM
hikaru >>
おー、割と近くに居たみたいだねぇ。今は1,000m付近が紅葉の見頃みたい。
1,000mより上では落葉も始まってて、風が吹くとサラサラ降って見事でした。
雲取はコースを選べばそんなにキツくないよ…って言いたいところだけど、
その下に「ヘロってました」との書き込みがあるので何とも…(笑)

今月はまだまだ登る予定です。


ライオン >>
いやー、お疲れお疲れ。あのTシャツは凄かった。
やっと山泊に連れて行けたので、個人的にも感慨一入でした。

来年は今年挙げていたもう1つの候補に登りたいと思ってます。
その気があれば夏前から行くことも可能なので、早め早めに動きたいですな。
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